私は黙っている時は何かを考えているので、正直黙っているからといって何もしていないとは思われたくない。
なので強制的に人と顔を合わさない空間があるならそこに籠もりたい。例えば風呂の中とか、ネットカフェの個室とか。
うるさくないのが一番だが全部の空間で静かにできるとは思わないので、一人でいられる事を静かさよりも優先せざるを得ない。
頭の中は私の自由な空間である。そこに無許可で入ってくる人間は例え親でも蹴り飛ばしたくなる。
人間には誰でも触れてはいけない部分があると思うのです。それが私の場合家の中のプライベートな部分だったりする。
自室は聖域である。何も言わないが人間を禁制にしておけるならそうしたい。
それができなければ私は趣味も何も取り組める気がしないからである。人に見られているだけで私はやる気を失くす。
同じ趣味なら自室以外で話は合わせたり話題を組み立てる事ができるが、別に趣味が同じでなかったりあるいは共有できない場合、
やっぱりその人は追い出したくなる。顔も合わせたくない。日常会話は一層したくない。
ところで私の趣味は哲学や宗教の研究だったり古典を読み耽ったり詩歌を詠んだりすることである。
普通の趣味といえば音楽演奏だったりゲームだったりするのだが、
大体音楽にしてもゲームにしてもジャンルが偏るので同好の士とは滅多に巡り会わない。田舎にいると私一人で何かをしている錯覚に陥る。
実際本当に一人なのかもしれませんがね!
発達障害が判明して手帳をもらってから、発達障害のマニアという人にはたまに出会いますが、
大体方向性の違いでもの別れに終わる。細かなジャンルの違いだけでもすれ違うには充分です。
「鎌倉時代の仏教について何が好きですか」とか言っても大半の人は反応に困るだろう。
「諸子百家とかどれが好みですか」なんて聞く人を見たこともない。私が聞かれたら「韓非子と荘子です」と即答しますが。
世間の流れやブーム、売れ線などは一切追いかけないで可能な限り独自路線を貫くので、そもそも人と会話しても話ができない。
全く知らない興味のないことについてどうやったら会話の流れについていけるだろうか。
なんとか相槌を打っても表情とか隠せない人間なので興味のないことはすぐバレる。顔に出てしまうから空気が読めないと言われる。
でも興味の微塵もないことの話を三分以上聞きたいと思いますか。また興味の無さそうな顔をしている人に三分も演説したら失礼だと思いませんか。
今まで私の趣味を理解する人なんてこれまでで二桁といかない感じなので、そもそも口に出すだけ無駄だと思っている。
趣味とは極めてマニアックなものです。妥協なんてしていられません。
誠に遺憾である。