田舎が田舎であって過疎地でもある時 | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

それぞれの人によって頭に真っ先に「田舎」というものがどんな風景になるかは相違があると思いますが、

私の思い浮かべる田舎は間違いなく現住所の田舎である。


とりあえず個人経営の店以外のファミレスはない。

ゲオもない。TSUTAYAもない。

その他のチェーン店もここは素通りして人の多い街に建っていく。

国道のある大通りもなんか建物が倒壊したりして更地になったままの土地が増えてきた。商店街もシャッター街を通り越して更地になっている。

ファーストフードは牛丼屋があるが栄えているのかいないのかわからない。

ラーメン屋も目減りして今や数えるほどしかない。新装開店とかも特にない。むしろ今ここで新装開店なんて自殺行為だろうと思っている。

回転寿司屋とかステーキ屋は数十キロ先にある。

サイゼリヤとか片道一時間以上かけて行ってみる意味があるのかと問いたくなる。

こんなところで外食なんてしてもバリエーションがないから自炊した方がまだ好みの物が作れる。

とりあえずAmazonがなければ死んでる。

残っているのはお寺と神社と病院と斎場くらいのものである。それらもいつまであるかわからない。


テレビはある。ラジオもある。車はそれほど走ってねぇ。ピアノは(電子だけど)ある。バーはことごとく潰れた。

なんか店がないので何かしようとすれば自力で何とかするしかないが、

ガソリン代もインフラ料金も公共交通機関も高いのでおちおち外出もしていられない。

別に意図しなくても勝手に引きこもりになる。だって近くで寄れる場所が近所のスーパーかコンビニか役場くらいしかないから。

何もすることがないのに外に出て何かやれ、と言われても、レジャー施設も何もないから家で何かしていた方が有意義である。

他にすることはないのですか、と言われても見渡して家と畑と家を取り壊した後の荒野しかない場所で一体何が出来るのか問いたい。

誠に遺憾である。