全国の山田さんや鈴木さんには申し訳ないが、時々山田とか鈴木とか使いたくなる時がある。
自分で名乗りたくないレベルのレア度の高い苗字になっていると、田舎であれば一軒しかなく、すぐに個人情報を特定されるレベルに陥るので、
家の表札を外したくなる衝動に駆られる。ついでに苗字を変えて山奥に引っ越したくなる。
もうペンネームとか(自称)とか口実で旧姓やもう片方の親の苗字とか名乗れませんかね。
役場の手続きなど実名を使わなければならない場合はちゃんと実名を使いますので。
あいつには100通りの名前がある、とかならやり過ぎな感は否めないが、
仕事とかハラスメントとか特殊詐欺とかの対策で別名の一つや二つくらいは作りたくなる。通名とかよく批判されるが、あるならあったほうがいい。
障害者という身分だと手帳とか福祉サービスとか年金の都合でどうあがいても個人情報はきっちりと特定されるので、
福祉作業所とかで地元の人しかいない場合とか個人情報が筒抜けに等しくなっている、と感じる。
それがいいか悪いかは別にしても、狭い社会でレアな苗字を使っていると何もかもが勝手に特定されやすくなって困る。
これでハローページみたいに個人の電話番号とか掲載されていた時代だったらそれだけで危機に陥りかねない。
別に実名でなくてもSNSを使っていれば炎上して何かのきっかけで住所まで特定されて晒されて、プライバシーもへったくれも無くなるのに、
名札なんて引っ提げて行動したくはない。
私がコロナの前に行っていた発達障害者の当事者会でも実名を名乗るか名乗らないかは選択できた。
障害者とか人一倍センシティブなカテゴリーだと思うので、当事者として苗字なんて下手に名乗りたくない。
いっそのこと全員ペンネームとかでもいいかもしれない、などと思う。
公的機関に登録する時だけ実名を使えばいいし、施設側のスタッフも実名はどうかなと思う。
クレームを入れる人とか、名前を名乗れとよく言うイメージがあるので、統一した個体名としての適当な言い逃れのできる名前は欲しくなる。
極論公的機関からの郵便やインフラ料金の支払い書類だけ自宅にちゃんと届けばいいのです。
最近は置き配でも業者が適当な住所を書いて、自宅に身に覚えのない宅配物が届いて、勝手に料金を請求されるような時代である。
住所だけでも危険になるから名前なんてもっと紐付けなんて軽率にしてはならない。
名前とか最早住所とか電話番号と同じで隠してもいい個人情報にならないかと思う次第である。
誠に遺憾である。