大人数でカラオケに出かけると大抵碌なことにならない。
自称メタラーまたはロッカーを自称していると、親戚ぐらいの程度の人間関係でカラオケに行けば軽く憂鬱になる。
まず上の世代の演歌や歌謡曲を聞かされる。
次に同世代のこの頃のポップスを聞かされる。
自分がいざ歌おうと思ったら歌おうとした曲(洋楽メタル)が機械に入っていない。
そして何とか歌える曲を見つけて歌っていたら、途中でうるさいとか言われて停止される。
以上が実際にカラオケの場で喰らわされるカラオケハラスメントである。何の拷問ですか。
一体どれだけ妥協を積み重ねないと気分良く歌うことができないのですか。
というか音楽の方向性の違いというのは自分にとってこのようなものである。
誰かの好みに合わせても自分の好みに合わせてもどうあがいても誰かがダメージを喰らうので、
正直自分でお金を払うから自分だけ一人カラオケにできませんかと思うことは一度や二度ではない。
何でメタルに行ったかと言われたらポップスが嫌いだからと即答するだろう。
というか数日過ごして聴いている音楽を聴いてもらったら嫌でもわかる。
クラシックとメタルをこよなく愛する自分には世間の流行なんてどこ吹く風である。
好みの音楽を聴いていなかったら、音楽によっては具合が悪くなりませんか、
私はポップスで具合が悪くなるんですけど、などと意味不明な供述をするだろう。言い訳はしない。
ランキングにのっている無難な曲を歌う人間は、多数派であるという暴力を無意識に振るっているのだ、
とパンクロック状態で駆け回りながらクリーンなボーカルからデス声まで順当にこなすだろう。
まともに歌えば上手いはずなのに、とはよく言われますが(なお元合唱部員)
それだとクラシック以外だと実に面白くないのでポップスを聞かされると死んだ魚の目をします。
世の中そういうものです。