ここ数週間、夜になると体の何処かが痒くなったり、痛くなったり、
一回触ったら腕や足や背中やら広範囲に激しい痒みが出て視界まで狂い始めたり、
スナック感覚で皮膚が剥がれて出血大サービス(文字通り)になったりして、
精神にまで影響が及び、もう日常生活を送るというレベルを超えてしまったので、
若干落ち着いて症状が穏やかな時を見計らって皮膚科に行ったら、案の定抗生物質を処方されました。
傷がいつまで経っても治らないし、治っても何か膨れ上がる跡が残るとか、
もう正常じゃないですよね、と思った結果がこれだよ。
外出しても皮膚が痛かったり痒かったりするためテンションもいつも以上におかしく、
作業所に行ってもなんか変なことを考えたり落ち着きを失ったりと、
もう日常を平穏に送るという限度を超えていたので、いい加減休んだりしてどうにかしようとは思った。
アレルギーとかもうどうでもいいからとにかくこの目の前の症状をどうにかならないか、と。
食後に抗生物質をおとなしく服用して若干落ち着きを取り戻したんですけどね。
あくまでも若干ですが。もうちょっと皮膚の状態が落ち着かないと痒みも痛みもとれない。
皮膚の異常が取り払われてようやく精神にかかっている暗雲が取り払われるのである。
つまり一月ぐらいは余裕で暗雲が立ち込めてどうにもならなかったのである。
今は風邪ぐらいでは抗生物質を処方されなくなったため、何かのついでに抗生物質、などできず、
というか妄りに抗生物質が処方されたから耐性菌とか薬品自体の改良を行わなければならず、
何かちょっと具合が悪くなったら簡単に抗生物質をもらえたような時代が懐かしく感じる。
結構どころではない苦みをしたやつを飲まされましたが、その分の効用はキチンとありました。
耐性菌とか抵抗とかがなければ「ジスロマックください」と譫言のように呟いているだろう。
世の中そんなに甘くないですが、私にとってジスロマックは神様みたいな扱いです。
二十年ぐらい前に今どころではない皮膚炎とものもらいに襲われて皮膚科に自分で自分を緊急搬送して、
検査の上、見たことのない錠剤(ジスロマック)を渡され、処方通りに飲んでから、
あっという間に炎症や化膿が消えていったのを見て以来一切変わりありません。
今回は違う薬ですが、それでも「抗生物質」という響きが有難く聞こえるのには変わりありません。
とにかく何処かに何かでかい病気にでもかからないと、
抗生物質を処方されない世の中がいいのか悪いのかはわかりませんが、
もう「抗生物質」という名前だけでもプラシーボ効果みたいな思い込みは発動するので、
暗示がかかっている以上予想以上に効くかもしれません。まさに「病は心から」です。
まあよくなってもらわないと本当に困るんですが。