私は話好きとまでは行かないけれど、別に喋らないわけではない。
話題がとことん合わない時には何も言わないで黙っているが、
話題が合えばマシンガントークを披露することはできる。うるさいくらいに弾幕は張れる。
しかし、自分が嫌いな興味のない話題が世間話とか芸能などのテレビの話、
誰かの自分の身の上話、要するに学問的ではないような「私には」極めてどうでもいい話をされたら何も言えなくなる。
取るにたらない話をされても私にはどうしていいのかわからないしどうしようもない。
世間話に死ぬほど興味がないので、世間話なんて一体何の役に立ちますか、と思いながら聞いているので、返す言葉もない。
せめて今日やる仕事の話でもしてくれればいいのに、そんな毎日話すほど世間話には意義があるのか、
と首を傾げながら過ごしている。何かもっと大事なものを見落としてはいないのだろうか。
他愛もないことを話す事自体に何処に意味があるのか。他愛もなさすぎてあくびが出る。
結果、話したいことは沢山あるけれど、打ち込まれてくるボールがことごとく守備範囲外に飛んでくるので手出しができない。
結果的に何も喋ることもなく、時間が過ぎて行くのを単に眺めて、窓の外の微妙な季節ごとの変化を感じて過ごしている。
そしてなんか知らない内に物静かな人扱いされて毎日を過ごしている。
移動して場所が変わると、そこに音楽もついてくる場合もあるが、大体音楽やラジオ番組に関しても話題の守備範囲外にバッチリ飛んでくるので、
正直私どうすればいいんでしょうか、となる事の方が実に多い。
あまりに守備範囲外だったので、上の立場の人に音楽の偏りをどうにかなりませんか、と意味のない無駄な抵抗をした事もそれなりにある。
世間一般で自分が興味のあることに関して、さわりでも入ってくる事が極めて少ないので、
結果的に周りの人や音は自然と騒音になる。興味のない言葉は雑音の類である。
どうせなら皆静かになればいいのに、余計なものなどないよね、とは言われるが余計なものが多すぎて私は困る。