街角にあるポスターは色々あるけれども、
やっぱり見て一番訴えかけると思うものは、戦争中のポスターとか、
所謂共産主義圏のポスターだったりする。
切羽詰まった時に、一目で見る側に言いたいことを伝える。
こういう行為は、こぎれいなポスターではとても無理な行為だと思う。
あのポスターが気になる、といってわざわざ近寄ってくるようなのがいいとは思えないのである。
遠くから見ても何か言っていることが伝わるのがポスターの神髄だと思っている。
最悪言葉が伝わらなくても、何か強烈なメッセージを伝えたいのは解る、
そういうのは野獣派のような色使いでないとできない。
そのへん共産圏はよく考えたものだと思う。
ポスターは色使い的にもっと下品であってもいい、むしろ下品であるべきだ、
と訳の解らないことを思う今日この頃。
指名手配犯のポスターとか非常に目立つのに、どうして芸術にその方向性がないのか、
少なからず疑問である。