別に誰であろうと向き不向きはあるし、
出来る事と出来ないことというのは人間をやっている以上、
どうしても付きまとってくるものである。
しかし、所謂宴会的な行事、
或いは人との感情に直接向き合うような出来事というものを
避けられるような真っ当な理由というのを、
私は聞いたことがない。
私がそれらの所謂宴会的な行事から避けられるのは
本当に精神が病んでいるという明らかな症状があるからで、
精神を病まないと宴会を欠席することすら
無理だというのも悲しい話である。
本当なら誰でも行きたくないという理由で
行かないことが選択できるのが当然であろうと思うのだが、
どうやら世間はそうではないらしい。
行きたくない宴会に出なければならないし、
行きたくない葬式で悲しくもないのに悲しまねばならないとか、
一体何が精神上の真実なのかを問い詰めたくもなってくる。
無理なものは無理と言える気持ちを大事にしたいが、
それすら叶わない世間を、私は一体どんな目で見ればいいのだろうか。