昔から人混みが嫌いなのでみんなで一緒にするイベントの類が苦手。この季節のお花見がそう。桜は好きだけれど、多すぎる人間が邪魔。
だから人気がない場所に行く。
最近は住宅地にも桜並木が増えているから、人や車が集まって来る。普段は草花に関心も示さず、環境や自然問題にも興味を持たないのに、こういう時だけ騒ぐ志向性が嫌い。
ところが、私の地元にはとても雰囲気があるにもかかわらず誰も人が来ない場所があるのでした。それは、戦後に米国によって植民地化された我が国の行政と自虐史観で洗脳された国民が忘れてしまった聖地です。
大東亜戦争(太平洋戦争)の戦没者が眠る墓地です。
都内の青山墓地は桜の名所としても知られていますが、こちらは市民ですら知らない人がほとんど。
明治改悪後に作られた海軍施設(造船所)と海軍関連戦没者の関係者が眠る場所です。横須賀に海軍工廠を設けたのは、明治政府に抹殺された幕府の賢人であった小栗上野介。この人の博識と慧眼を恐れた近代日本侵略勢力が手先の日本人たちを使って口封じをしたのです。
この人が海軍の礎を築いた。だから明治維新の裏事情もご存じだった東郷平八郎は、日露戦争で勝てたのは小栗さんが海軍を作っておいてくれたお陰ですと言うようなことを述べている。これは先日の投稿で述べたので割愛。しかし、明治改悪(維新)の闇に関係する人物なので国民は知っておくべき。
椿の絨毯の中からタケノコが顔を出していた。
曇り空の時はこんな感じでした。春分を過ぎて陽気が強くなっていることがわかります。
戦後はGHQによる言論統制により、米国に対する批判や戦争犯罪に関する記述は全て禁止となりました。と同時に、日本は一方的な悪者とされ、兵士や関係者たちは全て戦争に加担した悪人とされたわけです。なので、その犠牲者たちを貴び崇めることすら憚れるような風潮となりました。靖国神社の戦没者たちを「英霊」と言っただけでも右翼だとみなすような馬鹿げた発想までするようになってしまったわけです。一方では当時の行政や軍部の闇を隠蔽するような過剰な国粋主義的発想も見られます。
いずれにせよ、厄介で複雑な問題だから、触らぬ神に祟りなしだという風潮が強い。その為に日本国民は「臭い物に蓋をする」ようになり、この墓地を訪れる人は墓地に眠る故人たちの子孫だけ。この現状をここに眠る故人たちはどのように思っておられるのか?
皮肉なことに、そのお陰でここはとても静寂。風の音や鳥の声が良く聞こえます。
墓地は階級と時代によって埋葬されている場所が異なっています。崖の下には海軍工廠が見えたはず。
墓石の銘を見ると日本各地から横須賀に出稼ぎに来ていたことがわかります。私もよそ者の家系。
当時の横須賀は東京からも近く、日本の頭脳と技術が結集した近代都市だったのです。元々は小さな漁村が近代化政策によって重要な海軍基地となったのでした。その為の移動手段として敷設されたのが横須賀線でした。
墓石はどれも質素な四角柱で、芝生広場に整然と並ぶ様子は西洋式墓地にも似ています。
階段を上った最上段にあるのが北京事変、上海事変、支那事変、大東亜戦争などに関する慰霊碑と、海軍関連事故の犠牲者たちの慰霊碑があります。そんな事件や事故があったのかと、初めて知ったものも多いです。
大きな慰霊碑、慰霊塔の傍らには機関士や下級兵士たちの墓石がありますが。粗末な石材なので風化が激しい。
しかし、考えてみれば、我々の戦中戦後の歴史は自虐史観と洗脳によってそれ以上に風化していることをしみじみと思いました。
ここを訪れると大体この辺りでお弁当を食べることにしていますが、トンビも多いので、油断をすると襲われます。ほぼ無音で後ろから来るので気付くのは難しい。
市内には近代海軍の英雄でもある東郷平八郎元帥の銅像が立つ三笠公園があります。
ここで4月の毎週末金土日だけ開催されているのが「横須賀ラーメン艦隊」という、全国から著名なラーメン店が集まるフェスティバル。
戦艦三笠の前が各店舗の販売ブースとなっております。遠方から出店しているラーメンを優先することに決定。
私は無類のラーメン好き。塩味、煮干し、味噌、醤油、豚骨、混ぜソバなど色々あります。全部制覇したいところですが、丼が普通サイズしかないので二三杯が限度。ハーフサイズを作って欲しいです。
琥珀煮干塩ラーメンを撮影していたら係の人から「トンビにご注意ください」と言われました。なるほど、マストにもいるし、上空からも狙っています。
二杯目は亀戸煮干しそば。両方煮干し系だったのは失敗かと思われたけれど、味が全然違ったので結果良し。
ついでにカラスたちも待機しています。彼らはトンビほど盗るのが上手くないため、先にトンビに盗らせてからそれをみんなで襲って強奪する戦法なのです。この戦法で私は鎌倉の海岸で一口も食べていないハンバーガーを後ろから持って行かれました。最初に襲撃したのがトンビで、その後をカラスたちが追いかけて横取りしていました。
最終的にトンビは襲われて獲物を落としてしまうのです。小さな獲物だと逃げきれますが、大きなものだとカラスに横取りされる確率が高くなります。
目の前の海はかなり澄んでいて海底がよく見えました。正面は猿島。対岸は房総半島です。
ここは泳げるのかわかりませんが、最近は「遊泳禁止」が増えている。
はっきり言って余計なお世話。危険喚起が目的であれば、注意だけにとどめるべきです。禁止にするのは楽しみや学習の機会を奪う行為。事故やケガは何事も自己責任が基本。そういう経験から観察力や知識を養うわけですよ。過保護にすると不自然な人間になると思います。制限や規則が増えることで居心地が悪くなりますし、人間の感知機能や学習能力が退化してしまいます。最近のコンピューターによる運転支援装置などのせいで、逆に運転が下手な人が増えてしまい、非常に走りにくいし、予想外の事故が増えているのと同じです。
昔は小さな船だったけれど、最近の渡し船はクルーザーになっています。観光客の数も増えたようです。
クルーザーになってからはまだ乗ったことがありません。小さな船はかなり揺れたので船酔いする人もいた記憶があります。近いけれど、海流が早くて、手漕ぎボートで行く場合は簡単に流されます。
猿島に渡る船の券売所は隣接する建物にありました。地元民ですがまだ入ったことがありませんでした。
こんな建物ができたんだなあと見ていると、気になる看板を発見。
中にはスパもあるみたいなのです。全く知りませんでした。
と言うわけで初めて入ってみると、銭湯みたいな雰囲気の展示がありました。
どこから温泉に入れるのだろうかと係の人に訊いてみたところ、なんと、お風呂は無いそうでした。がっかり。
実は市内の美術館で開催されているジブリ展との協賛展示だそうでした。
温泉はジブリアニメ「千と千尋の神隠し」に登場するゆばーばのお風呂を模した展示だったのです。外の看板も同じく。
先日にロボット展を見に行った時には、並行して開催されていましたが、ロボット店とは対照的にジブリ展は大行列でした。チケットは事前予約制のようですが、後日行くつもり。
銭湯を模した立体的なセットもありました。
置いてあるタブレットでカメラ映像を見ながら記念撮影ができるそうでした。
お客も少ないし、好奇心があったので試してみることに。
スタートするとお湯を流すための木のお札が降りて来ます。周囲にはマックロクロスケ(すすわたり)がいます。
それを引っ張るとお湯が出て来ることになっているのは、原作と同じ設定ですね。
右の給湯口から緑色のお湯が下にたまって来ると、カオナシも姿を見せます。
好きな場面でシャッターを押すと、その画面が保存され、QRコードからダウンロードすることができるようになっていました。
二階部分は猿島に関する展示ですが、カオナシの撮影コーナーも設置されていました。
好きなポーズをして撮影できるというので、当然試します。
係の人が手も動きますよと言うので、奇抜なポーズをしようと思ったら、大失敗。
カオナシは手がとても短いことを忘れていました。
肩も無いので、手は上に挙げることができません。
こんなに手が長いポーズをしてしまっては、単なる変なお麺を被った黒い人になってしまいます。
この二階からは三笠の勇姿がよく見えます。この写真はラーメンフェスティバルの第二週の時のもの。前回はこの建物を知りませんでした。
実はハーフサイズの丼が無いので、昼と夜に一杯ずつ食べてやろうと思って第二週初日の金曜日昼過ぎに来たのですが、イベントは夕方からで、まだ準備中だったのです。土日は午前中からやりますが、金曜日だけは夜だけなのでした。
時間を確認せず、思い込んだ自分が悪いのですが、せっかく来たので通常の三笠をよく見ることにしました。あまりじっくり見る機会はありませんので、新鮮に感じます。
子供時代に船の模型コンテストがあり、私の作った上陸用舟艇は佳作として展示された思い出があります。その当時はまだ歴史も知らず、単なる大迫力の格好いい戦艦だと思っていましたが、数奇な運命をたどっている名戦艦でした。
詳しくはウィキペディアに解説があります。しかし、腹が立つのはこれをキャバレーとして使った侵略者たち。立場が逆でも日本人ならそういう罰当たりな発想はしないはず。やはり品性(霊性)の違いとしか言えません。
今では三笠のほかに噴水やライブ用のステージなども併設されています。お土産屋さんもありましたが、食事をする場所は無いようです。食事の場合は隣接するポートマーケットという施設内にフードコートなどがあります。
入口にある公衆電話ボックスが良かった。灯台型は全国でもここだけだと思います。
最近は公衆電話を使う機会がほとんどありませんが、使わなくなってもこの建物は保存して欲しいものです。
時間を間違えて昼に食べられなかったので、夜にリベンジで再訪したら、昼以上の行列。並ぶの嫌いなんだよなあ。
この日は伊勢海老出汁と福島鶏白湯の二杯をいただきました。
夜だとトンピの心配が要らないのが楽でした。まだ来週もあります。
夜には滅多に来ないので、改めて戦艦三笠の雄姿を再確認。
ここで、疑問と言うのか矛盾を感じるのは、人間(特に男性)は戦争や喧嘩を嫌うくせに、戦車や戦闘機、戦艦などが大好きです。はっきり言って殺傷兵器です。こういう精神構造とか本能的な反応を考えることが世界平和のポイントになる気がします。