そんなジャンルがあるのは知りませんでした。話題集めのための造語でしょうが、従業員の制服から一部の部屋を著名な芸術家たちがデザインしたそうです。
毎年、水槽の中の金魚と花魁を組み合わせたイベントが人気ですが、それから着想を得たらしいデザイン。
部屋を黒く塗ってから金箔を貼ってあります。城は細部まで手描きです。城の壁や、石垣も一つ一つ丁寧に描かれています。
これも、とても細かい山水画。細い線なのでわかりにくいのですが、動物や風景が細かく描きこまれています。
見た目は地味ですが、物凄い作業量であることが想像できます。
これは招き猫の部屋。天井には大きな小判に文字が描かれています。
日本刀や漆塗りの彫刻などで装飾された侍の部屋。外国人が好きそうです。
これは歌舞伎の部屋のバスルームですが、各部屋はリビングだけではなく、トイレ、バス、クローゼットの中までデザインがテーマ毎に統一されているのです。
これは俳句の部屋。プロジェクターを使った演出もなされています。壁は蓮で、天井はガラスの装飾です。
金箔を贅沢に使った桜の部屋。日本画のような雰囲気です。
侘び寂びの部屋の壁はカラフルな色彩の背景に枯れ木や岩が描かれています。派手な枯山水に見えますが、作者にとっては侘び寂びなのでしょう。
十二支の部屋。描いたのは男性作家ですが、女性に好かれそうなデザインです。
お祭りの部屋。白い象のユーモラスな姿は伊藤若冲の影響かな。楽しくなりますが、色彩が派手で、落ち着きませんから仕事には向いていないかもしれませんね。その意味ではお祭りで正解です。
お祭りの部屋のクローゼットは内部もド派手。
ここまではW&キングサイズの部屋で、部屋代も高額ですが、シングル向けの格安な部屋もあります。
里山の部屋。絵ハガキや絵本にありそうなデザインです。
野菜の部屋。部屋の装飾や壁紙などのヒントになりそうです。絵が得意な人は、部屋を真っ白にして、自分で描いてしまえば良いのです。
最後は、もっともインパクトがあった部屋。ダブルサイズの部屋に巨大おたふくが描かれています。私がこのホテルを知ることになったのは、知人がこの部屋の写真をアップしていたからでした。デザインされた部屋は30近くありました。ピックアップしたのは私が気に入ったものだけ。
このほかに、書道家がデザインしたものなどもありましたが、全体的に和風なテーマが多いのは、東京オリンピックを狙ったものなのでしょう。