
私はBAR「雲水」の他にもいくつか仕事があるのですが、この神秘的な女性は、その時にご一緒させていただいた、とても素晴らしい女性です。とても偉大な中国少数民族の女性舞踊家です。世界各国の首相や大統領もわざわざ参観に訪れるほどの世界的人間国宝のような女性です。
どうして、この話をするのかと言いますと、先日舞台宣伝のため、2年ぶりに再来日されたばかりなのでした。私も前回の舞台に関っておりましたが、本当に一見の価値がある素晴らしい舞台だと思いました。是非皆様も、お暇でしたらご覧になっていただきたい舞台です。凄いエネルギーと躍動感です。彼女のダンスチームは専門にダンスや演劇を学んだ人達ではありません。ヤンさんご自信が地方の大自然の中でたくましく生きる、生命エネルギーに溢れた若者たちをスカウトして来て、鍛えたのです。ですから、飾りっ気のない野性のダンスを見ることが出来ます。
日本ではなかなか見ることが出来ないために、前公演チケットは即日完売という状況です。先日はTBSの「王様のブランチ」という番組にご出演されました。東京公演は東急文化村、大阪は梅田劇場の予定です。私は宣伝するための回し者ではありませんので、詳しくはHPをご覧下さい。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/10_liping/index.html
少数民族は大概踊りや歌が好きです。お祭のときや宴席では踊りが付き物ですし、恋愛などの感情をダンスで表現することもあります。そういう少数民族が集まっている地域が中国南部の雲南省です。ヤンさんはその中の白族ご出身です。故郷は大理石の語源となった「大理」です。とても風光明媚なところで、私も大好きです。
08年シャングリラ公演前歓迎宴

皆さんは本当に踊りと音楽が好きで、前回はレセプションパーティーの時から踊っていました。通常なら、参加者はお偉いさんのご挨拶を聞いた後は食事を済ませて、大人しく帰るものですが、彼らは違っていました。お酒が入ると、誰かが踊り始め、それに呼応するかのように、仲間たちが方言の歌を歌って参加するのです。お祭のノリですね。ヤンさんもそれを咎めることなく、嬉しそうに暖かい眼差しで見ていましたので、本当に信頼関係で結ばれた家族のような人達なのであることを感じました。
シャンパンなどを運ぶためのステンレス製のお盆を頭に載せて踊っているのは素晴らしい喉を持った歌い手でもあります。私もダンス好きですし、彼らと同じ長髪なので「兄弟!一緒に踊ろうぜ」と言われたものの、ついていけませんでした。小さな頃から音楽と歌で育った民族はやはり違います。日本では沖縄の人達に似ています。本当に羨ましく感じました。
どなたか口に指を入れて吹く口笛のやり方を教えてください。沖縄に人達が踊るときに吹くやつです。
太陽太鼓

普段着ですと地方にいる元気な若者といった感じですが、ひとたび舞台に出れば、凄い表現力です。本当に踊りも好きなので、半分楽しみながらステージをやっている感じでした。私も、それに影響されて舞台の袖ではずっと踊っていましたので、仕事仲間たちからは笑われていました。
今回は途中から彼らとご一緒させていただくこととなりそうですので、また一緒に飲んで踊るのが楽しみです。