夢日記「いちご狩りの孤独」 | 銀のマント


夢日記「いちご狩りの孤独」









団体バスツアーに参加している。

参加しているのはほとんど家族連れかカップルだ。一人で参加しているのは私くらい。

それなので二人がけの席に一人で座っているのも私だけで、妙に居心地が悪い。

前の席に座っている中年の夫婦がまわりの参加者達に何か配っている。

最後に私に向って、配っているものを差し出した。見ると梅干のタネだ。干からびていて、汚い。

そんなものもらいたくもなかったが、断るのもカドがたつと思ってお礼を言って受け取る。

まわりを見ると、みんなもらった梅干のタネを口に入れてしゃぶっている。

私はとても口に入れる気になれずポケットに入れた。

バスツアーはいちご狩りが目的で、目的地のビニールハウスに着いた。

入口で練乳の入った小さなカップを受け取って、ビニールハウスの中に入る。

いちごはどれも粒が大きくてよく熟していておいしそうだ。

目についた手ごろないちごを摘んでかじった。

硬い。異常な硬さで、歯がおれそうだ。まるで瀬戸物のいちごをかじっているよう。

まわりを見ると、バスツアーの参加者達はみな、おいしそうに摘んだいちごを食べている。









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