■夢日記「御札」
ある神社の縁日で、参道に夜店が出ている。
焼きソバ、お好み焼き、アンズ飴、七味唐辛子といった懐かしい夜店にまじって不思議な店がある。
店番をしているのは、中学生くらいの女の子。
オカッパ頭で赤い着物を着ている。
売っているのは何か御札のようなものだ。
チベット文字のようなものが書いてある。
女の子に訊ねると「呪いの御札」だという。
御札の余白に呪いたい相手の名前を書いて、午前1時から3時のあいだに神社の裏の縁の下の柱に貼れば、相手に災いをもたらすのだという。
オカルト趣味はなかったし、そんな迷信じみた話は噴飯ものだったが、美しい少女に惹かれて1枚買ってしまう。
神社にお参りをして、ふと悪戯心を起こして神社の裏にまわってみる。
参道や境内の賑わいとは裏腹に、ひと気がまったくない。
ひざまずいて縁の下をのぞきこんでみると、柱に御札が一枚貼ってある。
興味をひかれ、ケータイのライトで御札を照らしてみる。
・・・そこに書かれていたのはぼくの名前だった。