禍福は糾える縄の如し | 稲川淳一の恐怖の快談

稲川淳一の恐怖の快談

日常生活での不思議な出来事を語ります。


ふと気が付けば、
もう6月が終わろうとしている。
やだな~
怖いなぁ~
実にそんな気分なんですが
6月は本当に色んな事がありました。


6月はアタシの誕生日ってことで
独りでお祝いなんかをやったんです。

これ、よくよく冷静に考えてみたらば
怖いことですよね…
ゾクーッとする瞬間ですよね

でもね、これ実話なんです。











誕生日ってことでね、
別に今更めでたくもないんですが
日頃のご褒美ですよね。
好きなものを、思いっきり腹一杯に
喰ってやろう…
そう思ったんです。

でね、
自宅でもって、すき焼きをこしらえて
京都特選の鯖寿司を1本まるまる
買って来たりしてね…
それらを酒で流し込みながら

「産まれてきてすいません
     産まれてきてすいません…」

薄暗がりの部屋で独り
まるで念仏の様にブツブツ唱えてた。



でね、この歳になってわかったんですが
鯖寿司は2~3切れが丁度いいんですよね。
まるまる1本も食べちゃうと
もう匂いだけで
気持ち悪くなっちゃうんです…

そんな逆の意味で
有意義な誕生日でしたね、逆にね…。









ちなみに誕生日プレゼントに
ピッコロさんのフィギュアを購入。

バサッと、マントを脱ぎ捨てた場面でして
表情もポーズも非常に
カッコいいんですよね、これ。











6月は本当に
色んなことがあったんですよねぇ…

無職歴2年の友人 Mさんと
久しぶりに食事に行ったんですが
青白くガリガリに痩せたMさんは

うめぇぇ…   うめぇぇ……  

と、ハンバーグを食べてましたよ。










でね、さっきから何度か言ってますが
本当に6月は色んな事があって精神的に
大きく揺らぐ時期だったんです。

その内のひとつに
今まで生きてきた人生の中で一番くらいの
とても良いことがあったんです。
ただの偶然なんでしょうけど
アタシにとっては凄い奇跡が起きたんです。

数日間、アタシ自身が信じられなくて
これは現実か?
夢じゃあないよな?
妄想じゃあないよな?

そんな風に毎日、毎日
嬉しさを実感できないまま過ごしてた。










その数日後、今度は物凄いショックな事が
突如アタシを襲ったんです。

おい、よせやい 嘘だろぉ~?

なんでこんな災いがアタシに
降りかかるんだ…

怒り、悔しさ、情けなさ…
色んな感情が混じってね
思わず涙が出そうなくらいでね
今尚、考えるだけで気分が落ち込むんです


アタシはもう平和に静かに
暮らしたいだけなのに…


そう…










吉良吉影の様に…












「禍福は糾える縄の如し」
禍福(かふく)は糾(あざな)える縄の如し…

この言葉の意味はといいますと、

幸福と不幸は交互にやってくる。
辛い事があれば、必ず良い事が起こる。

幸福と不幸はまるで紐などを
交互に絡ませた縄の様なもの。


つまり、そういうことなんですよね。
そういうことなんですよ、えぇ。




確かに前述の奇跡的な幸福がなければ
今回のショックな出来事でアタシ
もしかしたら心がポキッと
折れていたかもしれない…

今回の不幸な出来事も
順番的に次は良い事が起こるって思えば
前向きにやっていける。



おそらくたぶんそうならば
もしかしたら、そういう意味かもしれない。
きっとたぶんそうならば
おそらくそうだと思うんです。
おそらくたぶんきっとね。

































【おまけ】