稲川淳一の恐怖の快談

稲川淳一の恐怖の快談

日常生活での不思議な出来事を語ります。


今回、お話しさせて頂く内容は
実際にアタシが友人から聞いた
ゾクーッとする様な···
そんな実話を何話か聞いて頂こう
そんなふうに思ってますよ、えぇ。

それでは、まず1話目
【防犯カメラ】をどうぞ····。












【防犯カメラ】
アタシの友人でね、
現在、病院で看護助手をされている
女性がいるんです。
まぁ仮に彼女の名前を
Aさんとしましょうか。


そんなAさんとは、たま〜に
ご飯に行ったり、どこか出掛けたりと
このブログにも何度か
登場しているんですがね。


先日、そのAさんから連絡が来たんです。
久しぶりに今度、飯でも行かねぇか?


まぁ、別に断る理由も無いもんだから
「ああ、いいよ。行こうよ」

って返事したんです。




でね、久しぶりに会ってお互いの
近況報告ですよね。
あーでもない、こーでもない
ピーチク パーチク
これがまた、よくしゃべるんだ。

Aさんはまだ
20代の後半ってこともあってか
去年、今勤めてる病院に転職したんです。

だからアタシ聞いたんですね
「どうなの仕事はうまくいってる?」

Aさんの勤める病院は
昔からある病院で建物も古くて、
昼間でも病院内は薄暗く
雰囲気もどことなく暗いそうなんです。


「仕事はうまくいってるよ、
 みんな良い人達ばかりだし」

「そうか、それはよかった。」


「でもね、夜勤は断ってる··-」


「え、なんで?夜勤しなきゃ
 給料も全然違ってくるだろ?」


「うん、でもね····夜は怖いから···」


「はぁ?」


「出るの····幽霊。」


「えっ!?」キタ━━(゚∀゚)━━!!



先輩の看護婦たちの話しでは
病棟の廊下
休憩室
半分物置化した仮眠室での
幽霊目撃談が多数あるそうです。









そして深夜のエレベーターの
室内にある防犯カメラに
ゆらゆらと踊るような女の幽霊が
映ってからは、夜は防犯カメラの
モニターの電源を
切っているそうなんです。


アタシ的にはもっと詳しく
根掘り葉掘り聞きたかったんですが
Aさんは極度の怖がりでして
他の看護婦たちが話しているのを
小耳に挟んだだけなんだそうです。

そういえばAさんと以前
お化け屋敷に入った時、パニック起こし
号泣しながら一歩も動けなくなったのを
思い出しました。

やはり病院って不可解な事が
色々と起こるんですねぇ···

こんな不思議なお話し
聞かせて頂きましたよ、えぇ。







2話目【看護婦の苦手なもの】
これは看護婦のJさんから
実際にアタシが聞いた話なんです。
まぁ、これは怪談ではないんですが、、

Jさんは看護婦さんでね
1話目のAさんがきっかけで
知り合ったんですがね。


そんなJさんと食事に行った時のこと

「淳ちゃんさあ、悪いんだけど私、
 豚肉が無理なんだよねぇ〜」

「え、アレルギーとか?」







Jさんが言うにはね、
解剖の実技研修で豚の死体を使って
死体を切り裂いたり、
内臓を取り出したりしていた
そうなんです。

「たから豚肉は食べれなくなったんだ」


他にはヘビも苦手だそうで
理由を聞いてみたらば
「ヘビは生理的に無理、怖いねん」と
ニセ関西弁で言っておられました。



病院で働く看護婦さんは
仕事以外にも苦労しているんですねぇ











では最後
3話目【子供が見た子供】
「淳ちゃんさあ、この前
 俺、家族と変な体験したんだよ」

知人のH君がアタシに
こんな事を言ってきたんです。

でね、詳しく聞かせてもらったんです。



H君はある日の休日
奥さんと小学生の娘さんと
3人でドライブしていたそうなんです。

天気の良い昼間、
田舎の道を家族であーだこーだと
雑談しながら車で走ってた。


すると突然、娘さんが
「今、あそこに女の子がいたッ!!」

と、言い出したそうです。
近くに民家もない道路を走ってた。

その道路から軽トラ1台分くらいの
細い脇道が森の中へと続いてる。

そこに女の子がいたと
娘が言い張るんです。


ウソを言ってるとも思えないので
車をUターンさせて確認しに戻ったんです










もちろん、その脇道には
だ〜れもいませんでした。


「本当だよ、鳥居の下に着物を着た
 女の子が立っていたんだよ!!」



淳ちゃん、あれ一体なんだったのかな
あんな場所に女の子がいるはずないし
鳥居と見間違う物も無かったんだよね。





俺の娘、一体何を見たんだよ····






























【おまけ】





探検にはリスクが伴う
探検なしでは地球は平らなままだ。

どうも、稲川淳一です。
いやまぁ、すっかり寒い季節に
なりましたよねぇ、えぇ。
少し前までは
残暑だ残暑だって言ってたのに
気が付けば京都でも初雪ですからね。
そのうち日本でも四季が
無くなっていくんでしょうねぇ·····









さて長野県を訪れた話の続きですがね。

長野県の諏訪湖はアニメのモデルとも
言われる非常に美しい場所なんですが
その周辺には四社に分かれて諏訪大社が
鎮座しているんです。

この地域には古くからの土着信仰や
奇祭と呼ばれる奇妙な祭りが
今もなお行われているんです。









「御柱祭」では重さ10t以上の巨木を
山から切り出し傾斜35度、長さ100mの
急斜面を滑り落とし諏訪大社四宮
それぞれの四隅に建てるという
時には死者も出る勇壮な祭りや、
「御頭祭」という75頭分の鹿の頭を
神様に捧げる祭りがある。

現在は鹿の剥製を使っているが
かつては鹿以外にも猪やウサギ、
作物に海産物も捧げられ
人間の子供も····なんて話もある。

神社では非常に珍しいですよね。
生贄とか血なまぐさい儀式って。
(まぁ、これはユダヤの影響なんですが
 この話題はまた別の機会にでも)



寒く厳しい環境の
土地柄ということもあってか
神と人が一体となり自然を敬い
生きる為に狩猟をする。

そんな縄文時代的な生活や信仰が
稲作中心の弥生時代でも続き
現在の土着信仰へと受け継がれて
来たんでしょうね。
そんな事もあってか長野県は
縄文の遺跡や縄文土器や土偶が
数多く発掘されているんです。









そもそも土着信仰って?
まぁ簡単に説明するとですね、
世界には三大宗教ってのがあります。

キリスト教、イスラム教、
そして仏教ですよね。
まぁ、その中でも仏教が一番古く
歴史があるんですがね。

そんな三大宗教が世界に広がるより
ずーっと古くから人間は共同生活の中で
何かを崇拝していたんです。

それが巨石だったり、巨木だったり
山そのものだったり、太陽だったり
あるいは蛇だったり···

神という概念が根付くまで人間は
自然そのものを崇拝していたんです。

簡単に説明すると
それが土着信仰です。









諏訪大社のしめ縄って出雲大社の
しめ縄とそっくりですよね。
国譲りの神話で出雲から諏訪へ来た
タケミナカタの影響でしょうか?

神話と現実がリンクする時、
ロマンが溢れ出ます。
実にエモーショナル。

早い話がエモい。










長野県って非常に美しく綺麗で
それでもって不思議で
本当に面白い場所でしたねぇ

縄文時代を色濃く残した土着信仰があり
出雲から来たタケミナカタを祀る
諏訪大社があり、ユダヤ的な儀式も
奇祭に影響していて
非常に奇妙で摩訶不思議な文化が
うまく人々の生活に馴染んでいる。

巨大地震や災害で日本が沈没しても
長野は高原地帯なので
残ると言われています。
そんな土地だからこそ
様々な縄文遺跡が残っているのかも
しれませんねぇ〜










その夜、鰹のタタキ御膳を
アタシ自身に捧げました。





















あるんですよねぇ
こういうことって。






























【おまけ】
















アタシ、先日にね
長野県の諏訪大社に行って来たんです。
まぁ、一体何をしに行ったかと言うと
早い話が、この地方に伝わる神話や
縄文時代から続く土着信仰の事を
調べに行ったんです。

随分前から長野県には
行きてぇなぁ〜、行きてぇなぁ〜
って思ってた。
でね、季節が涼しくなってきて
それでいて雪が降る前にって事で
このタイミングで行って来たんです。









ところで皆さん「古事記」って
もちろん知ってると思うんですがね。

日本最古の書物であり、
日本最古の歴史書なんです。
日本の神話から天皇家へ続くルーツ。
それが「古事記」
この古事記の神話の内容が
関連した神社や山や場所が
それこそ日本全国、あっちこっちに
ありますよね。

今回の諏訪大社を語るうえでも
古事記にある「国譲り」の神話が
非常に深く関わっているもんで、
「国譲り」の神話をアタシ的に
簡単に紹介しようかなと思います。

ただね、ひらがなもカタカナも無い
そんな時代の漢文なもんで
訳した人それぞれ詳細やニュアンスが
微妙に違うんです。
まぁ、アタシは漫画版を流し読み
しただけの、にわか侍ですがね。










     【国譲りの物語】
現在でいうところの島根県
出雲大社の大国主(オオクニヌシ)

このオオクニヌシが治める
地上が繁栄しているのを見てね
天界のアマテラスが言ったんです。








天照大神(アマテラス)
「その国は、
 わらわの子が治めるべきじゃ」


アマテラスはイケイケの武闘派
タケミカヅチを使者として
地上に送り込みます。











まるでベジータの如く
地上に降り立ったタケミカヅチは
オオクニヌシを出雲の稲佐の浜に
呼び出すんです。


「私は天照大神の使者。
 そなたの治める国は天照大神の子が
 治めるべきと申されておるが
 そなたの考えはどうじゃ?」








オオクニヌシ
「私には答えられません。
 後を継いだ我が子、事代主に
 聞いておくれやす」



タケミカヅチ
「わかった。事代主を連れて来よう」



でね、タケミカヅチが改めて
聞いたんです、連れてこさせた
オオクニヌシの息子の事代主に。








タケミカヅチ
「どうじゃ?国を譲らねぇか?」

すると事代主(コトシロヌシ)は
答えたんです。








事代主(コトシロヌシ)
「かしこまりました。別にかまへんよ」

そう言うとコトシロヌシは
抵抗すること無く国譲りを承諾すると
すぐさまスゥーッっと
姿を隠してしまったんです。


と、その時です。









そこに舞空術を使って駆け付けたのが
オオクニヌシの2人目の息子である
建御名方(タケミナカタ)


タケミナカタ
「なんだか、でけぇ気が
 現れたと思ったら····誰だおめー?
 オラの国で何をコソコソしてるんだ?
 力競べで勝負すっぞーッ!!」


タケミカヅチ
「よかろう、かかってこいッ!!」









勝負は一瞬だった。

オオクニヌシの2人目の息子である
タケミナカタは腕を握り潰され
放り投げられる。
結局のところタケミナカタは惨敗、
逃亡の末、追い詰められたのが
諏訪湖(長野県)だったのです。








タケミナカタ
「助けて下さい。私はもう
 この土地から離れません。
 国は譲ります。」

こうして諏訪大社は建御名方の神を
祀るようになったのです。






·····ですがね、
実はこの土地には、、、




タケミナカタの勢力が
諏訪地方に来る遥か昔から











土着の神霊ミシャグジ様が
古代、縄文時代から
信仰されていたのです。


タケミナカタとミシャグジ様
この関係はどうなってしまうのか?

そして縄文信仰の精霊
ミシャグジ様については
また別の機会にでも。
















【余談】
2人の息子が承諾した事で
オオクニヌシは国を譲ります。
ですがその条件として天にも届く程の
宮殿を要求しました。
それが現在の出雲大社である。

またタケミカヅチとタケミナカタとの
力競べは相撲の発祥とされている。
           (民明書房より)



















【おまけ】