医療事故21、金沢大学カフェイン療法死亡事件を、国が殺人罪又は業務上過失致死罪の可能性と主張 | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

医療事故21、金沢大学カフェイン療法死亡事件を、国が殺人罪又は業務上過失致死罪の可能性と主張

 金沢大学病院整形外科におけるカフェイン併用化学療法での患者死亡による教授ら書類送検事件について、通報を漏洩した、当時の厚生労働省・先進医療専門官(現在は大阪大学病院に戻っている)および国と私との訴訟の口頭弁論が、今週金曜(7月22日)に東京地裁で開かれます。

事件番号:東京地裁平成26年(ワ)第22761号
原告:小川和宏(金沢大学医学系・准教授)
被告:国(厚労省)
   中谷大作(現、大阪大学病院循環器内科・特任准教授)
期日:平成28年7月22日(金)午後1時15分、第709号法廷


 この訴訟の前回弁論で、被告国は、この患者死亡について、次の通り主張しました(被告国準備書面(6)の第6ページより引用)。

「これを本件についてみると、本件療法実施中の症例において死亡事例が発生していることについては、刑法の殺人罪又は業務上過失致死罪に該当する可能性があるところ、・・・」

 次の2枚は、その被告国準備書面(6)の、冒頭ページと、上記引用元の第6ページです。

●被告国準備書面(6)の、冒頭ページ
殺人1

●被告国準備書面(6)の、上記引用元の第6ページ
殺人6

 元の、患者死亡で教授らが書類送検された事件や、厚労省への通報が漏洩された件については、前回までの詳報などをご覧下さい。

●「悪意はなかったと考えている」北國新聞記事より(医療事故17)
http://ameblo.jp/iryouziko/image-12147485745-13613406588.html

●死亡翌日の主治医から遺族への説明の会話1(医療事故17)
http://ameblo.jp/iryouziko/image-12147485745-13613411607.html

●死亡翌日の主治医から遺族への説明の会話2(医療事故17)
http://ameblo.jp/iryouziko/image-12147485745-13613411608.html

●心機能の大幅急落を知った上で投与(医療事故19)
http://ameblo.jp/iryouziko/entry-12164730004.html

●中谷大作氏(大阪大学HPの教員総覧)
http://www.dma.jim.osaka-u.ac.jp/view?l=ja&u=5912&n=中谷&kc=1&sm=name&sl=ja&sp=1

●漏洩メールと戒告処分プレスリリース(医療事故3)
http://ameblo.jp/iryouziko/entry-12070608348.html

●大阪大学循環器内科スタッフ紹介(大阪大学HP)
http://www.cardiology.med.osaka-u.ac.jp/?page_id=10
(講師の真田氏が厚労省へ出向して、上記訴訟の被告国代理人になった。上記の被告国準備書面(6)冒頭ページの被告国代理人氏名の上から5人目。)

●医療事故20、横浜講演スライド詳報7

http://ameblo.jp/iryouziko/entry-12179289207.html