医学部大学等事件20、金沢大学第三解剖教授が若くして退職の挨拶〜「殴られた」報告書配布の教授会で | 医療事故や医学部・大学等の事件の分析から、事故の無い医療と適正な研究教育の実現を!金沢大学准教授・小川和宏のブログ

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医療事故死は年間2万-4万人と推計されており(厚労省資料)交通事故死の約4-8倍です。医療問題やその他の事件が頻発している金沢大学の小川が、医療事故防止と事故調査の適正化や医学部・大学等の諸問題と改善を考えます。メール igakubuziken@yahoo.co.jp(なりすまし注意)

医学部大学等事件20、金沢大学第三解剖教授が若くして退職の挨拶~「殴られた」報告書配布の教授会で


 前回や前々回は、約10名の金沢大学ハラスメント防止委員会に、私への提訴準備中との主張を撤回しない、横山壽一・ハラスメント調査委員長や、構成員や元構成員がデッチアゲなどの事件に関わってきた第三解剖の教授(堀修氏)が、任命されてきたことなどをお伝えしました。

 今回は、その第三解剖の前教授(小川智氏)が、「殴られた」報告書が配布された教授会(2008年7月2日)で若くして退職の挨拶を行なって間もなく辞職し、後任に第三解剖准教授だった堀修氏が教授に昇任して、その後に、第三解剖の構成員や元構成員らが関与した別のデッチアゲで新たな訴訟(結果は、被告側が原告小川に解決金を支払うとともに、労災請求を取り下げることなどで和解成立)になった経過などです。


 2008年3月13日の、「殴られた、見たね、YT君!」「はい、わかりました。」のデッチアゲ時には、第三解剖のOK研究員がこちら(分子情報薬理学)の研究室に来ていて、即座に警察への通報役を申し出ました(次の、甲64、録音および録音反訳13の部分。吉本被告は本物だと認めています。当然ですが)。


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 その6日後の3月19日の教授会で、私に連絡さえない状態で、当時の部局長だった中沼研究科長が、「分子情報薬理学分野で傷害事件が起きた」と断定して口頭で報告して「傷害事件調査委員会を立ち上げた」と述べるとともに(この時点で既に「傷害事件」の調査委員会であった)、警察への通報役を即座に申出た第三解剖のOK研究員が、こちら(分子情報薬理学)の助教になることが決まりました(次の、甲24の、教授会議事録080319より、一部を抜粋(提出証拠はカットも黒塗りもなし)。
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 翌月(同年4月)に入って、「(傷害)事件調査委員長」を名乗る井関尚一教授が、私・小川のところへやってきて、私を犯人扱いするとともに、「調査委員会」へ出席するか書面を提出するよう求めたので、私は、警察へ提出した書類を調査委員会へ提出することが出来る旨を申し出ました。すると、井関教授は、警察へ出した書類は要らない、といって、受け取りを拒否しました(下の、甲193の、録音および録音反訳1)。
 警察へ出した証拠資料の受取りを拒否されたことで、デッチアゲを示す証拠資料を「調査委員会」に提出することが実質的にできなくなりました(そういう性質の「調査委員会」という名称を付したものだったのです)。

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 そして、井関教授は、同年7月2日の教授会で、「調査報告書」というタイトルの書類を40名近い教授に配布し、それを受けて中沼研究科長が注意を促すとともに、同じ教授会で、第三解剖の小川智教授が、若くして退職の挨拶を行い、実際に間もなく退職しました(次の、甲163の教授会議事録080702より、抜粋および黒塗りしたもの。提出証拠は黒塗りなし)。
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 これよりはるか後になって、私はこれが傷害事件デッチアゲの報告書であることを知り、金沢大学に対して個人情報開示請求(私自身の個人情報なので)を行ったところ、内容部分が全て黒塗り、すなわち、本人である私・小川に対して内容は一切開示できない、という結果でした(次の、甲164より、報告書の表紙と第2ページ。内容が全面黒塗りで金沢大学から小川へ開示されたもので、小川は黒塗りを追加していない)。

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 上の報告書配布は、金沢大学を被告とする訴訟(金沢地裁平成23年(ワ)第281号事件。現在も一審で係争中)において、名誉毀損行為の1つとして扱われています。

 なお、「殴られた、見たね、YT君」の吉本被告は、外傷だと申告してMRIでの精密検査を受けた結果、加齢性変性疾患の「変形性頚椎症」であることが判明しており、甲158として証拠提出しました(次の画像。提出証拠は黒塗りなし。裁判内の手続きで、病院から裁判所へこれらの文書が送付された)。

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 また、YT技術職員は、後の訴訟で、殴るのを見ていないと認めて、原告小川に解決金を支払って和解しました(金沢地裁平成22年(ワ)第50号事件。被告は、第三解剖から来たOK助教、YT技術職員、IJ事務部長の3名。和解成立は平成24年4月27日)。

 更に、井関教授と中沼研究科長の2名を被告とする別の訴訟(終結まで、原告小川側は弁護士なしの本人訴訟)で、最初の3月19日の教授会での「傷害事件が起きた」の口頭での報告について、被告側が教授会で原告小川の名誉回復措置を行うことで、和解が成立しました(次の画像が裁判所作成の和解調書で、甲144として金沢大学との訴訟で証拠提出。最初の口頭報告のみを扱った訴訟であり、後の調査報告書配布は別件訴訟で係争中)。

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 この和解成立の直後の2009年11月に、第三解剖のTT技術職員がこちらの研究室に来ていて、第三解剖の研究員から「殴られた、見たね、YT君」の直後にこちらの助教になっていたOK助教が、TT技術職員に対して大声を上げたのですが、この出来事を基に、「OK助教が原告小川に『突き飛ばされた』と叫ばれたため精神的ダメージで労災だ!」の新たなデッチアゲが行なわれました。

 私はすぐに、OK助教、YT技術職員、IJ事務部長の3名を被告として、デッチアゲ差止めなどを求める訴訟を提起したところ(上記と同じ、金沢地裁平成22年(ワ)第50号事件の内容の一部)、OK助教はすぐに辞職し、2年近く後になって、精神病院で1回診療を受けていたとして、その費用を労災請求しました。

 OK被告は、上記訴訟の被告本人尋問で、原告小川は「突き飛ばされた」発言をしていないこと、大声を上げたのはOK被告のほうであってTT技術職員に聞こえるように大声上げたこと、精神科での1回の診療で血液検査を受けたがその結果である「著しい高脂血症」を聞かずにその検査費用を労災請求したこと、精神的ダメージで不眠だったと主張していた時期も週1回の病院当直のアルバイトを休まず続けていたこと、などを認めて、労災請求を取り下げることで、原告小川と和解しました(和解成立は平成24年4月27日)。


●OK被告本人尋問調書など
http://ameblo.jp/iryouziko/entry-12091616223.html

IJ被告本人尋問調書など
http://ameblo.jp/iryouziko/entry-12093766164.html


 これらの、「殴られた、見たね、YT君」での第三解剖OK研究員による警察への通報役の申し出と、その報告書配布の教授会での第三解剖教授の退職挨拶、第三解剖TT技術職員とこちらの助教になっていたOK助教とのやりとりを用いた「『突き飛ばされた』と叫ばれて精神的ダメージで労災」のデッチアゲ以外にも、第三解剖構成員や元構成員が他のデッチアゲに何年も前から関与していたことが、先々月(2016年3月)に吉本被告が提出した証拠などから明らかになりつつあります。

 それらの中には、学生さんのフルネームまで出して行おうとしているものもあって、そうしたフルネームまで出すことを金沢大学(情報ご担当の福森理事・副学長)が容認しているという状況があります。

 情報ご担当の福森理事・副学長が、ハラスメント防止委員会の委員長でもあり、第三解剖教授(現在は堀修氏)は現在もその委員ですし、今年3月までは、横山壽一・ハラスメント調査委員長も委員でした。

●福森情報ご担当理事へのメール(甲第265号証)
http://ameblo.jp/iryouziko/entry-12151978634.html

●横山ハラスメント調査委員長が原告小川への提訴準備中(甲第198号証などの一部)
http://ameblo.jp/iryouziko/entry-12154266868.html