麻の詩月の光に照らされ 夜露を抱き光る 麻それはまるで神様のような姿で鎮座していました日が昇れば体を精一杯伸ばし 雨が降ればその身を潤す何者にも屈せず 何者をも侵略しない獣のように吠えることもせず 人のように考えることもしない不自然な変化を好まず ただしっかりと根を張る朽ちることを終わりとせず 己が己に帰することに疑問を抱かない赤子のような手を伸ばしただ空を見つめ微笑む