ミハイル・フォーキン『瀕死の白鳥』が原題
ジャン・ブノア・レヴィ、マリー・エプスタン監督作品、ポール・モーラン原作
フランス
イヴェット・ショヴィレ様、ミア・スラヴェンスカ様、ジャニーヌ・シャラート様、
マディ・ベリー様、クレア・ジェラール様、ジャン・ペリエ様他
実際のバレリーナの共演で、舞台シーンも盛り上がる。
ロシアのバレエ・ダンサー、カリーヌはパリのオペラ座で主演することに。
しかし、そのためにスターの座を落とされたボーブレに同情したバレエ学校の少女ローズは、
カリーヌに怪我を追わせて二度と舞台に立てなくするが、
カリーヌはそれと知らずにローズの才能を見抜き、教師となって彼女を訓練する。
やがて己の罪の意識を感じたローズは……。(映画ナタリーより引用)
いやね、ちょっとどうかなあ???なんて思いながら拝見し始めたんです。
しかし「ごめんなさい~!」ですね。充分楽しみました。
オペラ座の舞台、子供たちのレッスン場面多く、
特に舞台は、今でも充分に見とれることが出来ました。
レッスンの場面は、良く拝見するあの窓のお部屋で、
ロ・・・ロケ?まさかね???
しかし、タイトルにもなっている『瀕死の白鳥』。
実際の踊りが出てきますけど、アンナ・パヴロワ様に振り付けられたあれとは違う、
端折って言うと、弓で撃たれた白鳥が撃った男と踊る内容でした。
サン=サーンスの一度聴いたら忘れられないあの音楽でもなかった。
ええんか???踊り、もしくはタイトルに著作権問題はないのか?
まあ、パヴロワ様でないバレリーナが映画であれを踊るのもね・・・重い?
プリセツカヤ様
『瀕死の白鳥』が振り付けられたのが1930年頃なので、
どれ程大きな反響があったか、映画タイトルに使われてるだけで解ります。
主人公の少女ローズ、ただひたすらに憧れたボーブレに優しくされて、
舞い上がってみたり、すっかり約束を忘れられて落ち込んだり、
極めて直球な少女。でもねえ、個人的にはお顔が個性的?過ぎたかな。
アタシの好きなボーブレ様を哀しい目に合わせてっ!って、
奈落に落とすか!?下手したら死ぬぞ!?
こ・・・これは何漫画!?
読んでみたいけど、勇気がないわ。私はジャスト『アラベスク』世代。
シューズに画びょうって、少女漫画の定番も怖いが。
女友達三人組が、ひそひそと内緒話で「誰にも言わないわ」は、
決して実行されませんね。ママだけには言った、とかはあっという間に広がる。
怪我をするまで、思いっきり高飛車で嫌な女だったカリーヌが、
二度と踊れない脚になってからが、突然控えめないい人に。
(普通、そうなってからの方が荒れるだろう?)
ローズが犯人と聞かされても、信じたくないくらい。
本物の有名なバレリーナが演じてらっしゃるから、性格悪いままには出来ないか。
それにしても、子供の素直な感情って、残酷ですわなあ。
もし自分がバレエを続け、上達すればするほど一生悔いるような罪。
でも、一瞬の感情で動いてしまって、後はばれないかドキドキ・・・
子供の時の気持ち(遠い昔過ぎる)を、少し思い出しました。
想像力って、「経験」あって広がるもんだし、子供は子供の世界ですね。
みどり、実はまだ『赤い靴』、全編は拝見していない。
こちらが先になっちゃいました。
川端康成先生が好きそうな『踊り子』の話でありました。
Amazonプライムで拝見したのですが、
何と!当時の字幕付き!!!旧仮名遣いで右横に縦に出る。
これが、それはそれは嬉しかったです。
今のデジタルな字幕、縦字幕で育った身には味気ないの。