駆け抜け、生き抜く
山口 淑子(1920年~2014年)、享年94歳
日本の歌手、女優、政治家。
昨日書いたように、友人に「李香蘭は書いた?」と質問を貰いました。
沢口靖子様主演版のドラマを拝見しかけたまま、
忘れていたのを思い出させてもらった形。
↓ 原作
どうも、みどりには、タレント→政治家の時期がリアルタイムで、
そのイメージが強く、「李香蘭」は別物?で、
イサム・ノグチ様と離婚された方、あたりまでがみどり版「李香蘭」。
今回、ドキュメンタリーもあり、「李香蘭」時代を拝見、
一気にそっちの方の情報量が増えた気がします。
『さよなら李香蘭』
共同テレビジョンとフジテレビの共同製作、139分
沢口靖子様、平幹二朗様、八千草薫様、小林稔侍様、林隆三様、小倉一郎様、
片岡鶴太郎様、山田邦子様、三田村邦彦様、西城秀樹様、菊池桃子様、林与一様他
ほんの一瞬写るお方まで、豪華なキャスティングでした。
中国の風習として、父の親しい友人の養女となった時、
李香蘭という名前をさずかる。
八千草薫様も平幹二朗様ももう逝かれてしまわれた・・・冒頭で寂しさが。
声楽を習っていたこともあり、18歳で国策として、
女優・歌手デビュー。絶大な人気を博す。
中国人らしからぬ映画に出演したと責められたことも。
因みに、沢口様、歌唱も吹き替え無し。ご自身で歌ってらっしゃいます。
終戦を迎え、リサイタルを最後に、李香蘭として引退。
中国人として裁判にかけられるが、日本人と証明され、無罪となり帰国。
同時期の裁判で、川島芳子様が有罪となり銃殺に。
この件に関しては、以前記事を書いておりますが、
生存説が、意外と現実味があります。
その川島芳子役に山田邦子様(かなり似てらっしゃる)、
甘粕正彦役に片鶴太郎様と、
みどりがちょっと苦手な役者さんが起用されておられますが、
これがなかなかはまり役でらっしゃいました。
「李香蘭」(リー・シャンラン)時代 女優・歌手 1938~1945
「山口淑子」時代 女優・歌手 1946?~1958 司会者他 1969~1979?
「大鷹淑子」時代 政治家 1974~1992
政界引退後、『女性のためのアジア平和国民基金』の呼びかけ人、副理事長。
配偶者 イサム・ノグチ様 1951~1955
原爆慰霊碑・平和大橋・西平和大橋のデザインをされてらっしゃるので、
広島との結びつきを感じる芸術家です。
大鷹弘様 1958~2001 死別
外交官
おおよその、略歴を書き並べただけで、
どれほどの激動の人生でらしたか、
想像も・・・つかないというもの。
政治家時代、旧田中派中立系で、最後に残られたのが、
後藤田正晴様との2人だけ、というのに、気骨を感じました。
ドキュメンタリー、是非ご覧ください。
厳しい時代を全力で生き抜いた方に、圧倒されます。