どちらも「疫病」に関連
ドラマ『Epidemie(アウトブレイク 感染拡大)』(2020)
カナダ、全10回、制作2019年。
ジュリー・ルブレトン様、メリッサ・デゾルモー=プーラン様、ガブリエル・サブラン様他
別の病院に勤める夫に、そこの女医さんと浮気された、緊急医療研究所の所長。
夫の浮気相手と協力して事態にたちむかうわ、
極秘入手したワクチンを、瀕死の彼女に投与するわ、
出来たお人である。
そんな時、共通点のある死者が発見され・・・
もう、今回のコロナウィルスに関して起きている問題を、丸々そのまま、ドラマに?
帰宅したら、すぐに手を洗うとか、入浴するとか、マスクとか・・・
政治家の対応も、あらまあ、どこの国も似たようなもの?も現実的。
まるで、啓蒙のために作られた?と思うほどの内容のドラマ。
しかし、制作され、放送されたのはコロナ災直前だんですよね。
このドラマでは、製薬会社が開発中だったワクチンに効力があることがわかり、
「118日」で終息が宣言される(されないとドラマが終わらん)けれど、
現実はどうなるのか。みどりはマスク災で殆ど外に出てない・・・
作品に関わった方々が連絡を取り合い、驚愕を話しあわれたという深刻な内容。
しかし、一点。ウィルスとは全く関係ないのですが、
夫が、全面的に隠していた浮気が、バレるなり愛人側へ移行するんですよね。
これって、現実の不倫のパターンにも共通点があるような気が・・・
バレなかったら、二股のままでいいのか???
2が制作されるそうですので、離婚調停とかもあるかな?
『Hrútar(ひつじ村の兄弟)』(2015)
グリームル・ハゥコーナルソン監督作品、アイスランド・デンマーク、93分
シグルヅル・シグルヨンソン様、テオドール・ユーリウスソン様、シャルロッテ・ボーヴィング様他
羊ばっかり牧羊の村に住む、40年口をきいていない兄弟グミーとキディー。
必要なやりとりは牧羊犬が書類を加えて家を行き来、伝書犬。
羊の品評会での首位争いでは、二人の間に緊迫感。
優勝したキディーの羊のよさを確認していたグミーは、
その羊に、疫病があることを発見してしまう。
村全ての羊を殺処分、尚且つ、2年は間を置いかないと牧羊を再開できない。
それでは生活が成り立たないと、村を去る決意をする家族も。
そんな中、キディーはこっそりと、繁殖させられる羊を隠していた。
先祖伝来の優良な羊を残すために。
兄弟ともに、羊全員に名前を付けているほど、羊たちを愛している。
大好きで大好きで愛おしいんだよ、君たちが。
そんな爺ちゃん達だから、
気に入らなかったらライフルぶっ放したりしたって、やはり兄弟。
キディーが羊を隠していることがばれてしまった時、
口もきかなかった兄弟が、協力し、羊を逃がすために、
吹雪の中、火山があって、冬を越せる山岳地へ羊を移動させる決心をする。
しかし、道中は吹雪が厳しく、遭難しそうになった兄弟は、
ほら穴を掘り、裸で抱き合って、命を繋ぐ・・・
って、あらすじなんですが、全体、雰囲気があって温かく、ユーモアもあり、
羊たちの疫病による殺処分という厳しい状況を描きながらも、
羊のセーターのように心温まる一編・・・なんですけどね・・・
で、羊たちはどうなった~!!!???ここからはもう、御伽噺でいいのかな。