『日々是好日』(2018)拝見 | 時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

ゆるやかに確実に流れる時間

 

大森立嗣監督作品、日本、100分

 

 

黒木華様、樹木希林様、多部未華子様、山下美月様、鶴見慎吾様

鶴田真由様、原田麻由様、郡山冬果様他

 

 

 

「母親に勧められ、従姉妹の美智子と一緒に茶道を習うことになった大学生の典子。

 

 

 

まずは“形”からという武田先生の教えに戸惑いながらも2人は稽古を続ける。

 

 

 

やがて、大学を卒業し、就職した美智子は茶道を辞めてしまうが、

志望した出版社に就職できずにアルバイトをしながら茶道を続ける典子は、

お茶の楽しさが少しずつわかるようになる。」(Movie Walkerより)

あらすじは、お借りしました

 

 

重要なあらすじですが、私が文章でそれを書いて、

「映画」の感じさせてくれたことを現わすのは難しいので。

茶道と全く縁がなかった二人が稽古に通い始め、

だんだんと年齢を重ねていく。

 

 

 

それぞれが歩んでいく道を決め、進みながら。

でも、そういう、日常の色々は、多くは語られないで、

積み重ねられていく、先生の元での稽古の様子、ちょっとの会話

掛け軸からヒロインが感じ取ること。

 

 

 

お庭の四季の風景。風が渡る音

「感覚」の中に、心が綴られていく作品でした。

撮影自体が、どのように行われたか、そんなことは解りません。

 

 

先生の家に続く路地美しい

先日の報道では、東京の都市計画で、また道路整理が行われ、

建物も高くなるようで・・・この作品のような場所は、

東京でなくとも、特別な場所以外、もっと無くなっていくのでしょう。

 

 

 

ただ、最近多いCGの季節感の、自然に見せた作り物っぽさは無く

殆どが、先生の家の庭だけで、時の移ろいを感じさせてくれます。

干支のお茶碗は、12年に一度しか使わない。

人生の間で何度会うことが出来るのか。

 

 

ヒロインが二度目に、戌年のお茶碗と出会う時は、

12年の年月が、彼女を一歩づつ進めている。

 

 

 

 

100分という上映時間ですが、時間の感覚はあまりなく、

登場人物たちと、同じ時間を過ごしたような気になる映画でした。

来年も、そんな風に、季節の流れと共に過ごせたらと思います。

 

 

 

年末のご挨拶は、21時にもう一度・・・

 

 

 

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