『Frankenstein(フランケンシュタイン)』(1931・1994)まず二作 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

全四作拝見予定のうちの二作

 

 

ジェイムズ・ホエール監督作品、アメリカ、71分

 

 

コリン・クライヴ様、ボリス・カーロフ様、メイ・クラーク様、デヴィッド・フライ様、

エドワード・ヴァン・スローン様、マリリン・ハリス様、フレデリック・カー様他

 

 

1910年エジソン社で創られた作品に次いでの映画化

当初、ベラ・ルゴシ様にオファーが行ったのですね。

台詞がない・・・まあねえ・・・でお断りになられて、

ボリス・カーロフ様にお鉢が回ってきての大当たり

 

 

シリーズ化され、全8作のうち5作目で、ルゴシ様が演じておられます。

アメリカ発信のこのタイプが、『フランケンシュタイン』のイメージとして根強い?

 

 

 

 

 

創造主の博士に愛されない人造人間、というところは、原作から?

愛されなかった「子供」は愛の示し方知らない・・・

特殊メイクの下からでも伝わる、「怪物」悲哀が全編にあって悲しい。

 

 

そして、結構いい加減な作業で創り出しておいて、

まるっきり責任追及されないまま、ごまかせちゃう?博士。

 

 

 

ヒロイン、そんな男と結婚しちゃっていいんかい?でした。

 

 

 

それにしても、この作品で完全定番となった、特殊メイク、すごい!

 

 

 

スチール写真は、かなりスタイリッシュ

 

 

 

ケネス・ブラナー監督作品、イギリス・日本・アメリカ、123分

 

 

ロバート・デ・ニーロ様、ケネス・ブラナー様、ヘレナ・ボナム=カーター様、トム・ハルス様、

イアン・ホルム様、ジョン・クリーズ様、シェリー・ルンギ様、ジェラード・ホラン様

 

 

封切の時、劇場で拝見した気はする・・・

 

 

セットの階段で、トム・『アマデウス』・ハルス様叫んでるところと、

ヘレナ・ボナム=カーター様表情くらいしか覚えてなくて、

監督も、フランシス・フォード・コッポラ様だと思ってました。

コッポラ様は制作のみでらした。

 

 

 

今回、メアリー・シェリー様関連の映画と『フランケンシュタイン』連続拝見

にわか『フランケンシュタイン』週間に・・・

肝心の書籍を拝読していないのですけど、う~ん、読まないと思う。

 

 

 

 

で、映画を拝見していると、

フランケンシュタイン博士が、身内の誰かを亡くすことで、

死体を蘇らせるという「科学」のめり込む悲劇というのはほぼ共通

 

 

 

その結果生まれるのが、怪物(クリーチャー)

蘇らせたいといっても、誰かをそのままではなく、身体つぎはぎ

移植・・・なのだが、本作の博士の花嫁以外は、

生前の記憶なく、博士が「親」な状態。本末転倒な気がするのは気のせい?

 

 

親である博士に疎まれる異形の怪物だが心は優しい、か、

命を創り出すことに取り憑かれた、エゴイスト博士暴走、か、

孤独な怪物が否定されることで、博士に復讐心を持つ、か、

そこら辺のどれかに焦点があてられる気がします。

 

 

 

 

こちらは、ケネスちんの監督作品ですんで?

『オリエント急行殺人事件』とかと同じく、おれさまオンステージ

 

 

 

ただ、怪物がデ・ニーロ様、学友がトム・ハルス様、

愛する人が、ヘレナ・ボナム=カーター様、という個性揃ってるから、

制作までご自身の作品よりは、バランスはいい方かも。

 

 

想像主を憎みつつも憎み切れず、北極海で彼が死んだ後、

火葬される時、救助を拒んで共に火に身を投じる怪物。

 

 

 

博士が愛するヘレナ様が怪物に殺された時、

蘇らせた女性のみ、過去の記憶を持っていて、

「仲間」である伴侶と求める怪物と、「妻」とする博士の奪い合いをよそに、

自ら再生できない「死」を選ぶ、というところ、オリジナル?

 

 

 

いずれにしても、自然摂理摂理背く行為は、

決して幸せは呼ばない・・・という、

『フランケンシュタイン』らしい?感想を抱く?二作でありました。

「怪物」というと、どうもしっくりこない。

「クリーチャー(creature)」という方がしっくりくる気がします。

拝見していて、ずしんっと来た二作は、また改めて