再掲・『Gothic(ゴシック)』(1986)再見 | 時は止まる君は美しい

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2019年12月7日記事 

ケン・ラッセル監督の魔術

 

ケン・ラッセル監督作品、イギリス、88分

 

 

ガブリエル・バーン様、ジュリアン・サンズ様、ナターシャ・リチャードソン様

ティモシー・スポール様、デクスター・フレッチャー様、ミリアム・シア様他

 

 

おおお、『ダウンタウン物語』に続き、デクスター・フレッチャー様ご出演

・・・と言っても、どこにご出演だったかなあ。 ↓ これ?

 

 

昨日の『メアリーの総て』で触れた、「ディオダディ荘の怪奇談義」

 

 

本作は、シェリー一行の到着から描かれますが、

ほぼ、とこっとん、これでもかと怪奇談義から発するはちゃめちゃを描いてます。

 

 

 

 

 

なんてったって、ケン・ラッセル監督ですけえ。

好きなだけやっちゃってくださいって感じ。

「変態さんいらっしゃい」状態ですわ。

ここのところ、拝見していなかったので、ケン様節ウキウキ

 

 

『恋人たちの曲/悲愴』『バレンチノ』『クライム・オブ・パッション』『サロメ』等、

好きな作品多い監督さんですが、体力がある時じゃないと観れません。

 

 

このお方の元で美術監督などをして修行されたのが、デレク・ジャーマン監督

もう、変態さんの精鋭部隊状態?

なんで、『メアリーの総て』より、バイロンとシェリー親しい関係

 

 

バイロン卿を慕う、ポリドリ医師大活躍

 

 

バイロン卿が「本物の幽霊を創造しよう」と持ち掛け、交霊術のようなことを。

 

 

それを機に、ホラー噴出。皆さん、怪物になったり、怪物を見たり。

 

 

 

 

 

 

クライマックス、メアリーは、周囲を扉に囲まれた状態で、

開いた扉では、未来それぞれの最期が見える。

失われる子供、水死する夫、火葬を見守るバイロン卿と自分・・・

 

 

彼女は自分が死ぬことで、それらを食い止めようとするが、夫に助けられる。

 

 

そして幻影消え、朝が来る。

夜、脅かされた怪物の存在を、フランケンシュタインへの、

インスピレーションとして、メアリーに残し・・・

 

 

 

それにしても、ナターシャ・リチャードソン様は、お会いする度に、

その若すぎる死が惜しすぎます。

お母様、バネッサ・レッドグレーヴ様のあとを継ぐ、名老女優なられる筈だったのに。