2019年12月7日記事
ケン・ラッセル監督の魔術
ケン・ラッセル監督作品、イギリス、88分
ガブリエル・バーン様、ジュリアン・サンズ様、ナターシャ・リチャードソン様、
ティモシー・スポール様、デクスター・フレッチャー様、ミリアム・シア様他
おおお、『ダウンタウン物語』に続き、デクスター・フレッチャー様ご出演。
・・・と言っても、どこにご出演だったかなあ。 ↓ これ?
昨日の『メアリーの総て』で触れた、「ディオダディ荘の怪奇談義」。
本作は、シェリー一行の到着から描かれますが、
ほぼ、とこっとん、これでもかと怪奇談義から発するはちゃめちゃを描いてます。
なんてったって、ケン・ラッセル監督ですけえ。
好きなだけやっちゃってくださいって感じ。
「変態さんいらっしゃい」状態ですわ。
ここのところ、拝見していなかったので、ケン様節にウキウキ。
『恋人たちの曲/悲愴』『バレンチノ』『クライム・オブ・パッション』『サロメ』等、
好きな作品が多い監督さんですが、体力がある時じゃないと観れません。
このお方の元で美術監督などをして修行されたのが、デレク・ジャーマン監督。
もう、変態さんの精鋭部隊状態?
なんで、『メアリーの総て』より、バイロンとシェリーが親しい関係。
バイロン卿を慕う、ポリドリ医師も大活躍。
バイロン卿が「本物の幽霊を創造しよう」と持ち掛け、交霊術のようなことを。
それを機に、ホラーが噴出。皆さん、怪物になったり、怪物を見たり。
クライマックス、メアリーは、周囲を扉に囲まれた状態で、
開いた扉では、未来のそれぞれの最期が見える。
失われる子供、水死する夫、火葬を見守るバイロン卿と自分・・・
彼女は自分が死ぬことで、それらを食い止めようとするが、夫に助けられる。
そして幻影は消え、朝が来る。
夜、脅かされた怪物の存在を、フランケンシュタインへの、
インスピレーションとして、メアリーに残し・・・
それにしても、ナターシャ・リチャードソン様は、お会いする度に、
その若すぎる死が惜しすぎます。
お母様、バネッサ・レッドグレーヴ様のあとを継ぐ、名老女優になられる筈だったのに。
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