『The Two Faces of January(ギリシャに消えた嘘)』(2014)拝見 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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迷宮を走る

 

ホセイン・アミニ監督作品、アメリカ・イギリス・フランス、97分

 

 

原作:パトリシア・ハイスミス著『殺意の迷宮』(1964)

 

 

ヴィゴ・モーテンセン様、キルスティン・ダンスト様、オスカー・アイザック様

デイジー・ビーヴァン様、デヴィッド・ウォーショフスキー様、オミロス・ポールアキス様他

いつも、コンパクトな記事で、作品を魅力的ご紹介下さるうさぎくん様

今回も、拝見しようか迷っていた作品に、背中を押して頂きました。

作品紹介は、是非うさぎくん様の記事で☆

 

パトリシア・ハイスミス様、『太陽がいっぱい』の原作で有名。

アッと驚く展開で、原作・映画全く違う魅力をもった、理想的映画化

本作は、邦題がどうも、気をひかない・・・で、先送りを続けていた作品でした。

問題のタイトルは?原作のタイトルが一番好きかな。

 

 

冒頭、ギリシャの遺跡パルテノン神殿に立つ、アメリカ人のお金持ち夫婦

チェスター・マクファーランドとコレットの、神殿と同じ白い衣装華やかな魅力。

 

 

 

語学堪能で、現地でツアーガイドをしては、せこい詐欺を働いていた、

ライダルは、父の葬儀帰らなかったことを責める手紙を読んでいた。

 

 

そんな時、チェスターがどこかしら父と似ていると思い、夫妻に目が行く。

 

 

彼の視線に気づいている夫妻。遊び心で近づき、ガイドに雇う。

 

 

 

この偶然の出会いが、彼らを『殺意の迷宮』へ迷い込ませることになる。

100分足らずの上映時間の中に、サスペンス魅力的展開

 

 

 

実は本国大規模な詐欺を働いて逃亡しているチェスター。

彼を追ってきた探偵を、はずみで殺してしまい、それを目撃したライダルと、

切るに切れない状態で、逃亡生活をすることに。

 

 

 

 

チェスターとゴージャスな出会いをした、コレットの、ウィットある魅力

追い詰められた状態の中、描いたように美しかった夫妻の、

表面が剥され、コレットの悲哀は、ライダルの心を揺さぶる。

 

 

 

小気味よいスピードで、ラストまで走り抜けるのですが、

決して、詰め込んだ感じはなく、緊迫した状況じっくり拝見出来ます。

 

 

 

そして、殺そうとまでしたライダルに、チェスターが最後に語る言葉が切ない。

そして、ラストシーンまで・・・余韻が残る幕切れ

ゴージャスヴィゴ・モーテンセン様とどこかを持つオスカー・アイザック様

 

 

 

つい『太陽がいっぱい』を思い出してしまうのですが、

もしかしたら、オマージュ???と思ったのが、

全然似てない筈の、オスカー・アイザック様が、

時折、はっとするほど、当時アラン・ドロン様に似てること。

髪型や、お顔の陰影のつけ方のマジック?

ライダルに、トム・リプリーを重ねてみてしまう瞬間がありました。

 

 

 

今回、記事を書くのに、少し調べた中で、面白かった?のが、

パトリシア・ハイスミス様趣味蝸牛の観察だそうです。

(そしてシャム猫好き?)

なかなか気が長い穏やかな趣味?