『LE JAPON, L'EMPEREUR ET L'ARMEE(天皇と軍隊)』(2009) | 時は止まる君は美しい

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終戦の日に

 

渡辺謙一監督ドキュメンタリー作品、フランス、90分

 

 

田英夫様、ジョン・タワー様、樋口陽一様、ベアテ・シロタ・ゴードン様他

 

 

天皇制、戦争放棄、靖国、東京裁判、自衛隊、

日米安保など日本の戦後史で議論され続ける問題に

貴重なアーカイブ映像とインタビューで切り込んだドキュメンタリー。」

Movie Walkerより転載

 

 

 

 

完全に、日本で創られた作品ではなく、

フランス在住監督が描いた、日本人ではあるが、

外からの視点も入っている(と思う)作品。

大変興味深く拝見しました。

 

 

上記の内容の他に、慰安婦問題、海外派兵、三島由紀夫事件

また、占領下でのマッカーサー元帥の思惑等描かれています。

 

 

三島由紀夫事件に関しては、日本での、揶揄するような、

触らぬ神に祟りなし、ではなく、冷静な分析がされていました。

個人的に、昭和天皇というお方は、掴みどころがないお方で、

そのあたりから、興味を持った作品です。

 

 

色々書くのは控えますが、映画の本当に最後のあたりで、

昭和天皇の1975年の初めての公式記者会見で、

原爆投下について、どうお受け止めになりましたか」

という、記者の問いに、「遺憾ではあるが、

こういう戦争中であることですから、広島市民に対しては、

気の毒であるが、やもうえないことである、

と、わたくしは思っております」

とお答えになられているのを拝見し、

事実確かにそうだけれど、広島だけでなく、

長崎は言及されないのですか?

 

 

原爆だけでなく、多くの国民が、「現人神」の為に、

と、戦争で逝ったことは、この方には、どこか他人事のようだ。

 

 

そう感じてしまうのは、やはり、時代の違いでしょうか。

 

 

 

 

 

平成の天皇陛下お父様でらっしゃいますので、

ご本心では、慰霊のお気持ちをお持ちだったのかも・・・ですけど。

 

 

そして、安倍首相が、不気味な人形のように見えてなりません。