地方都市の閉塞感???
辻村深月原作、WOWWOW、全5話
倉科カナ様、成海璃子様、木村多江様、高梨臨様、広末涼子様、
林遣都様、朝加真由美様、高島礼子様、丘みつ子様、いしのようこ様他
「現代の地方都市の閉塞感を背景に、
ささやかな欲望と闘うありふれた人々が
奈落に転がり落ちていくさまを描く。」(Amazon様のドラマへの解説より)
「新聞やテレビのニュースで
大きく取り上げられることのない
町の事件を扱った短編集」(Wikipedia様による、原作についての解説より)
人の持つ、いらっとくるような、もやもやするような、
でも、誰しもの中に潜んでいるような。
そんな嫌~な面を、じわじわ描いた5つの短編のオムニバス。
確かに、舞台は首都ではないけれど、
Amazon様の解説のような「地方都市」ならではってことはないような?
都会在住だと、目新しい「舞台」なのかもしれないけど、
「地方都市の閉塞感」には、地方都市在住者として、
そりゃ、ポイントとして違うでしょう~でありました。
実際は、松本清張様的な、誰しもの中に有り得る、正視したくない部分?
口ばかり大きい、実力のない男に、ずるずると振り回され続ける女、とか。
表面と心の声は全く違う、自意識過剰の女、とか。
人生、設計図の通りに進んできて、周囲に迷惑かけても、
全く感謝の気持ちなく、やっぱり自己中心的に歩む女、とか。
トラウマとして背負って来た記憶の相手は、
自分のことを、全然覚えてもいなかったという、きついな~な女、とか。
女優さんの使い方が、適材適所?で、上手いなあ・・・な、
拝見している間に、どんどん、自分内不快指数が蓄積される作品でした。
自分への恋心から、避けてる男が放火犯罪を犯しているのでは?
と思う、いき遅れの事務員を演じられた木村多江様。
なかなか子供が出来ないことにイラついて、
友人の披露宴が始まる前に、人前で泣きだしたりするのに、
彼女を慰め、率直な意見を言ってくれる友人の有難さに、
気付きもしない、育児ノイローゼの「もう一人産んで、産休6年とる」
などとほざく女をを演じられた、広末涼子様。
木村多江様の、どこかコミカルな役柄にハマる印象。
ご本人がどんな方も知らないのに、感じ悪い女、似合うなあな広末涼子様。
他の作品も、外れはない感じで、じめじめした夏に、
鬱陶しさを存分に、上げて下さったって感じ???
いつもながら、流石の連続ドラマWでありました。