「好き」最強なのか?
山内ケンジ監督作品、2015年日本、105分
吹越満様、岸井ゆきの様、安藤輪子様、石橋けい様、平岩紙様、宮崎吐夢様他
夫の浮気で、離婚が決定している夫婦。
冒頭では、まだ、娘はそれを知らされていない。
「娘・妙子」「妻・ミドリ」「愛人・ハヅキ」「妙子の友人・マヤ」曖昧な恭介の周囲の女性達。
冒頭で娘の友人が、突然、「お父さん、素敵な人だね」と語り出す。
お母さんも、呆れ顔。「恭介さん」とか言うし。
ちょっとブラックなコメディ?と拝見し出しましたが、いやもう、ブラック相当レベル。
マヤの「恭介さん」アタックが開始され、その不思議ちゃん的強引さ。
ハヅキの妊娠。このハヅキを演じるのが、大好き平岩紙様。
それで拝見し始め、今回もやって下さってました。
恭介は離婚を決めているのに、出産をすぐに決められない愛人役。
娘の友達のマヤが、ストーカー的にアプローチして来るのに、
これが、にやにやとほだされてる。
「お父さんを好きなんてヘンタイだよ」と言われ、「純愛だよ」とにこにこのマヤ。
ごく普通げな「恭介さん」を取り巻く女たち、それぞれが独自の存在感。
でも、事をどんどん面倒にしていくのは、あやふやな「恭介」。
もう、どうとも表現しえない低気圧な珍妙な空気が流れてる作品は、
どうすんのよ~なクライマックスへ突き進み・・・
こ、これは、一種のハッピーエンドなのか???に。
平岩紙様を「こ、この人」と認識したのが当作監督と同じの『テラスにて』。
それ以来、お会いするごとに、作品にいい感じを与えて下さる。
全然面白くなかった作品でも、平岩紙様ご登場場面に救われたり。
山内監督の当作は、タイトル自体が、ふざけてるのかってくらい、ブラック???
珍妙な大当たり邦画に当たってる最近。