築かれた歴史、新たな歴史
アメリカが築いてきた、独自の歴史、
「ハリウッド」
その王道を華やかに飾ってきたアカデミー賞。
アワードの最後を飾る作品賞。
今年、見事に『パラサイト』で韓国映画が受賞。
国際的な「映画」自体の歴史を刻む賞への感動の一瞬。
また、新たな時代が始まった気がします。
1929年に始まったこの賞の歴史を少しだけ・・・
オープニングやレッドカーペット等を集めてみました。
興味がおありの年代・時代のものを、
ついばんで下さいませ。
ひたすら笑いで突っ走るような娯楽作の中でさえも、
過去の作品へのリスペクトがさらっと描かれるアメリカ映画。
そのくらい、一般的に過去作品にも親しみを持てるような、
テレビ放送などが日常にあるのでしょう。
「アメリカは歴史がない」といった表現をする人たちがいます。
それならば、彼らが、日本の素晴らしい過去作品を、
文化の歴史として大切にしているかというと、
そういう作品を観るのは特殊なファンで充分というスタンスを伴い、
アメリカのような、現実生活の中で人々が大切にする、
といったことが少ない気がする。
と、マスメディアで働いている方に話したことがあります。
「そんなの映画だけでしょう、あの国に他に何があるの?」というお返事でした。
大変残念なことです。
いつか、邦画が、テレビから解放されて新たな息吹を見せてくれますように。
素晴らしい映画を撮られる監督方が、
「小品」「佳作」ではなく、
大作でもよさを発揮できるような時代が来ますように。
アカデミー賞、確かに「あ~、またこういう路線ね」ということも多くはある。
でも、また一歩、大きな歴史が誕生した今年。
この一歩が、世界の一歩であって欲しい。
夢の聖林。
この頃のゴージャスと、今のゴージャス。
比べるのも楽しいかも。
既に、あの曲この曲がスタンダード。
ジャック・レモン様のトークも軽快。
スティーヴ・マックイーン様が、モノクロの時代にご登場に、びっくり。
名司会者の存在も大きい!テレビと映画の蜜月が、決して安物にならない底力。
字幕がないので取り上げませんでしたが、エレン・デジェネレス様も魅力的。
国自体が抱える、人種差別との闘いの歴史も。
娘がアカデミーに輝いた、ジュディ・ガーランド様の複雑な人生。
それもまた、映画となり、ジュディ様を演じた、
レネー・ゼルウィガー様が受賞される・・・
とんでも豪華なオープニングでした。
どの時代も素晴らしくエンタテインメント。
拝見すると、想い様々です。
これからも、ずっと歩み続ける、
どうのこうのいっても、一番有名な映画の賞、アカデミー賞。
自分が生きている限りで、どのような新たなドラマを拝見出来るでしょうか。