所代わり・・・
ガブリエレ・ムッチーノ監督作品、アメリカ、117分
ウィル・スミス様、ジェイデン・スミス様、タンディ・ニュートン様、
ブライアン・ホウ様、ジェームズ・カレン様、ダン・カステラネタ様他
おフランスから、アメリカに飛びました。
素晴らしい作品であると共に、精神力が半端なく消耗する、
ロミー様の名作を拝見した後、 ↓ の記事を拝読し、
リポビタンD的に、拝見しよう!と、向かった一作。
リポDどころかカンフル剤でありましたわ。嗚呼、アメリカ。
実話が元になっています。
頭脳明晰ではありながら、ホームレス状態にまで追い込まれた、
クリス・ガードナー氏が「証券会社の養成コース」の20人に入り、
半年、無給のインターンの後、たった一人の合格者になるまでの、
半生を描いた作品。
稀に見る、本当のアメリカのサクセスストーリー。
どんなに追い詰められた時でも、ユーモアを失わず、
何事にも万全の努力をし、決して子供に醜態は見せない。
車に跳ねられても仕事に戻り、僅かなチャンスも決して逃さず、
その人柄あって、自力で成功をつかみ取っていく。
ロミー様のご出演作が、ニンゲンの本質の危険な部分への警鐘として、
真剣に拝見し、精神が摩耗するのとは、全く違う、
幸せに向かう話ではありますが、主人公の人格、パワフルさあっての話。
これはこれで、拝見するのに、こちらもパワーが必要でした。
作中、大変印象に残ったのが、クリス氏が、証券マンという道に、
出会った時に、道行く証券マンたちの表情が皆、満ち足りて楽しそうに見える。
その場面。仕事に喜びを見いだしている人たちを見て、
自分もその道へと進もうと、スタートする、そして実現する力。
へなちょこみどりには、遠い、アメリカンパワーの世界ですが、
主人公の人となりに引き込まれる作品でした。
そう、あと、彼はトイレで眠る状況になっても、
身だしなみをきちんとする。職場にふさわしくないような品質のものは着ない。
一度だけ、会社にとんでもない格好で出かけるしかない展開が。
その時、言い訳を考えたがそんなものないと、
正直に事実を話し、相手にそれが受け入れられる。
それも印象的なポイント。
実際に息子役に、ウィル・スミス様の息子さんが出演してらっしゃる。
そのあたり、親子の阿吽の呼吸が創り出すものは、大きく、
また、ウィル・スミス様ご自身の家庭の幸福さをも感じました。
映画の最後に、クリス・ガードナー様ご自身が道を横切るのを、
ウィル・スミス様が振り向いて見るというカットがあると知り、再見しちゃいました。
また、『クラッシュ』で忘れられない存在だった、タンディ・ニュートン様ご出演。
お会い出来て嬉しかった。あの別れた奥さんはその後、どうされたのか?
ちょっと気になります。