『The Square(ザ・スクエア 思いやりの聖域)』(2017) | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

カンヌ映画祭パルムドールって・・・

 

リューベン・オストルンド監督作品、スウェーデン、151分

 

 

クレス・バング様、エリザベス・モス様、ドミニク・ウェスト様

 

 

現代美術館キュレーターが主人公。

美術館の、新しい購入作品は「ザ・スクエア」

 

 

「The Square is a sanctuary of trust and caring.

 Within it we all share equal rights and obligations.」

ザ・スクエアは、信頼と思いやりの聖域です。

この中では誰もが平等の権利と義務を持ちます。

 

 

って作品なんですが、作中、そういう形で、

この作品が使われてる場面、一個もないというか、

そういう意図作品を持って来ることで、

真逆のニンゲンの愚かしさをあざ笑っているような・・・

 

 

これでもか、これでもかと、エゴ欺瞞を描いていく作品?

作中、ずっと、背景のスクリーンに映っていた「作品」男性

 

 

 

投資家たちを集めての晩餐会に、本人が現れるプレゼン。

それも、彼がひたすら猿人のような行動をとり続け、

暴力的に行動するばかり。猿人に失礼

 

 

現代美術って、見るだけでストレートに入って来るより、

解説が加わることで、意味掘り下げられるようながある気がしますが、

この映画、それを揶揄しようとしている?

 

 

冒頭近く、主人公が財布と携帯をすられることから、

彼の俗っぽさ露呈していく・・・という内容。

 

 

 

でも、じゃあ、始めに厚みがあるかというと、

始めっから、自己顕示欲が強いばかりで薄っぺらいような???

カンヌ映画祭パルムドールを受賞した作品だそうです。

 

 

う~ん、アカデミー賞とはまた違う俗っぽさ???

久々に、しかもこんなに長い映画を拝見したのに、

不必要なまでの嫌味を見せられ続けた?

 

 

タイトルにまでなっている「ザ・スクエア」に、

せめて、何らかの救いか、せめて意味合いを感じたかった。

その作品がYouTube炎上する挿話がありますが、

このエピソードがまた、皮肉というか不快

 

 

監督さん、現代美術にモノ申しているのか

自分のインテリぶり振りかざしたいのか???

しかし、インテリにしては、表現は薄っぺらい気がしました。

 

 

いやあ、自分で選んで拝見したんですけどね。

思わず、毒づいちゃった。

予告編が、一番面白かったかも。