『FRANCOFONIA(フランコフォニア ルーヴルの記憶)』(2015)拝見 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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FINの感動

 

 

 

自国日本に於いて、おそらくあと100年くらいは映画なんて駄目だろうよ?な、

終戦前後の昭和天皇にリアルにアプローチし、『太陽』をお見事に撮られた、

アレクサンドル・ソクーロフ監督作品、フランス・ドイツ・オランダ、88分。

ルイ=ド・ドゥ・ランクザン様、ヴィンセント・ネメス様、ベンヤミン・ウッツェラート様

 

 

主となる視点が、第二次世界大戦、ナチスによるフランス占領下。

 

 

 

 

 

 

ルーヴル、ジャック・ジョジャール館長と、ドイツ軍ヴォルフ・メッテルニヒ伯爵の、

狐と狸蛇とマングース、いや、美術品を守ろうとする姿勢は同じながら、

立場の異なる二人の対比

 

 

 

 

 

 

ルーヴルに棲まう、

ナポレオン一世とドラクロアの自由の女神マリアンヌという、

フィルターを通しての美術品の数々の存在

 

 

 

 

「フランスの文化財産」の美術品の色々とて、

他国から略奪して来たものの集積という面もある皮肉

じっくり映し出されるミイラ様の印象は強かったあ。

トーンを落とした色調、当時のフィルムを再現するかのような映像

 

 

 

 

 

 

ソクーロフ監督作品という先入観念もあるかも?ですが、

なかなか面白い作品で、「ドキュメンタリー」とも違う

独自の世界だと思いました。

 

 

 

そして、感動!超資本主義の現在?12分くらいざらのエンドロールが・・・ない!

「FIN」でがっつり映画が終わる!!!

オープニングも同じくで、最近下手をすると四つくらい見せられる

長々CGの配給会社ロゴ観なくていい!

これに、相当、感動したみどりです。

 

 

 

あのオープニング、映画の世界に入って行き辛くなるので、

大抵目をつぶってやり過ごしてるからなあ。

 

 

昔の、ライオンやら女神やらが、「うちに作品だよ~」と言ってくれてた、

そう大昔でもない時代が、どれだけ懐かしいことか・・・

映画とは関係ない感想かもしれないですが、

これをお見事にやってのけた監督には、愛を捧げる感想であります☆

 

 

あ~でも、結構ぼ~っと拝見したんで、レンタル期間内に、

今からもう一度拝見しとこうと思います。

 

 

もしかしたら、途中で意識なくしてたかもしれないし?