八月に拝見した映画・その3 | 時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

 

『百円の恋』(2014)

 

武 正晴監督作品、日本、113分

 

 

安藤サクラ様、新井浩文様、坂田聡様、伊藤洋三郎様、根岸季衣様他

 

 

32歳、斎藤一子。弁当屋の娘。ひきこもり。家業の手伝いすらしない。

 

 

妹が離婚して、息子を連れて帰って来る。姉にいらつく妹との喧嘩。

或る日とうとう、一子が家を出ることになる。

 

 

 

いつも通っていた百円ショップで、夜間の仕事を始める一子。

 

 

社会の底辺を這いまわるような人々。

一子はいつも前を通るジムでスパークリングしている男が気になる。

彼も百円ショップにやって来る。バナナだけを買うバナナマン。

 

 

ひょんなことから、彼の引退試合を見に行った一子は、

自らも、ボクシングを始める・・・

 

 

 

 

またも安藤サクラ様にノックアウトされる映画。

人生は自分の意志が決める。単純なことだけれど、容易いことではない。

目を背けたくなるほどの、負け犬ですらない、

人生何も踏み出していない一子が、世間と関わり、嫌な想いもし、

惹かれていたボクシングを、自ら始めることで、自分自身を踏み出させる。

 

 

 

別に『ロッキー』のような勝利、成功なんか関係ない、

やっぱり底辺の生活だけれど、一子はもう負け犬ではない。

 

 

そんなことを、しみじみと感じる一作。

ここでもまた、根岸季衣様は、迫力あるバイプレーヤーでらっしゃいました。

 

 

『Rumor Has It...(迷い婚 ~すべての迷える女性たちへ)』(2005)

 

ロブ・ライナー監督作品、アメリカ、97分

 

 

ジェニファー・アニストン様、ケビン・コスナー様、シャーリー・マクレーン様、マーク・ラファロ様、

リチャード・ジェンキンス様、キャシー・ベイツ様、カール・ライナー様他

 

 

ちょっとお疲れ気味で、あまりややこしく考えず観れて、

ハッピーエンドだけど、ぺらっぺらでもない作品が観たい・・・

で、拝見して、そこら辺のニーズには、当たったかな

 

 

 

 

マリッジブルーの妙齢ヒロインが、妹の結婚式に出席。

自分の祖母亡き母『卒業』モデルだと知り、

映画では花嫁と駆け落ちするベンジャミンのモデルで、

原作著者である男性が、自分の実の父かも?と、

会いに行き、はずみで自分まで・・・

 

 

 

そこへ、心配したフィアンセが現れ、って展開。

ミセス・ロビンソン=祖母、のシャーリー・マクレーン様、いつも通り魅せます

 

 

 

まあ、折れそうに細いジェニファー・アニストン様

 

 

 

でも健康的アメリカン・ガールで、わざわざ離婚までして、

アンジー様と子沢山~結婚~破局と、

ブラピ様、何とまあお手数な人生でっしゃろ?ジェニアニ様でよかろう?

いや、人は、自分に無いものを求めるのか?

ああ、こんなことは映画関係ない

 

 

ヒロインがうっかりよろめくほど、

ケビン・コスナー様素敵思えない以外は、

楽しめて、後味よい作品でありました。

 

 

 

衣装協力、エミリオ・プッチ?