再掲・『Splice(スプライス)』(2009)で嘆息した女の根性と無神経 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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2017年11月20日記事

 

 

 

 

もうかなり前の記事なのですが、何故か最近沢山アクセス頂いてる。

何でだろう???どこかが配信を始めたか、続編でも出来たか???

マスメディアに疎いみどり、原因解らないまま久々に読み、

忘れていた細かいところ、朧に想い出しました。

 

 

 

男と女と繁殖?と・・・

 

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督(カナダ・フランス)104分

エイドリアン・ブロディ様、サラ・ポーリー様、デルフィーヌ・シャネアック様

アビゲイル・チュ様、デヴィッド・ヒューレット様、ブランドン・マクギボン様他

 

 

遺伝子科学者のクライヴとエルサは、複数異種間のの遺伝子合成成功

新種生命体を創り出すという、人類未踏の行為。

雌雄二体創造にも成功する。これがなんとも形容しがたい生き物。

 山椒魚っぽいと思えば可愛いが?

「なんて可愛い」という地点で、親ばか?

 

 

タンパク質合成、医療に役立つ実験の成功に、チームは狂喜する。

 

 

二人の探求心は臓器移植への可能性を持つ「それ以上」への実験へ。

道義的問題がある、会社が禁じた、人類とのかけ合わせ。

 

 

受精に成功するも、クライヴは、冷凍保存にして、封印する。

エルサは、クライヴに隠れ、凍結した筈の「それ」を取り出し、密かに実験敢行

一方、彼は、エルサとの子供を欲しがるものの、彼女は、

現状が一番いい、子供は要らないと言う。

 

 

かくして、凶暴な無毛カワウソのような?スーパーパワーの赤ちゃん誕生

 

 

目が開いた時、エルサを見て、「親」の刷り込みをされる彼女に、

「ドレン」という名が付けられる。会社にも秘密の存在

 

 

天才科学者の二人の寝室が ↓ 知能の高さと、精神的幼さちぐはぐさが現れているような?

 

 

実験にエルサが使った遺伝子は、子作りを拒否していた彼女自身のもの。

まあ、このエルサの、ドレンを猫可愛がりする事。

可愛いおべべ着せ、ゲームで言葉を教え、糖分に反応するドレンに離乳食?を作る。

 

 

 

処分するべきだというクライヴを制止しての、かいがいしい子育て

 

 

「母」になることを否定したエルサの、自分遺伝子ドレンへの「母」っぷりって?自己愛?

 

 

ドレンは、急速成長を見せ、不思議な魅力を持つ「女性」へと変化する。

研究所で隠し続けるには成長し過ぎたドレンを、

エルサが所有していた、人里離れた農場へと移動させる。

そこは、彼女が母親の虐待を受けた記憶がある、忌まわしい場所

この移動が、段ボールに押し込んでの移動で、

先日、うちの長男にゃんこ12.6キロを、他に入るものが無くて、

段ボールに詰め込んで、病院へ行ってもらったことを想い出し、苦笑

 
 

公式に、実験によって生まれたペアは、華々しく公開されるが、

雌雄だった変化し、お互いを猛攻撃し、会場はパニックに。

 

 

一人きりで過ごす時間が多いドレンは、エルサの宝箱の中の、

ティアラを、髪の無い頭に載せ、しょんぼり箱に戻す。

 

 

そんな日々、迷い込んだに手を伸ばしたら柔らかく抱かれてくれる。

そこはかとない愛情

 
 
 

しかし、「アレルギーがあったらどうするの!」と取り上げられる・・・

エルサさん、あんた、今そこで、ドレンを一個の感情を持つ人格として否定したよ?

 
 

 

 

一方、美しく育ったドレンに、化粧を施し、ドレスを与えるエルサ。

 
 

 

 

「女性」ドレンに、ダンスを教えるクライヴ、やがて、二人は自然と(勢いで?)結ばれ、

その時、ドレンのから、のようなものが現れる。

ひとつの生命体が花開く瞬間?

 
 

ここの写真が、アメーバ様コードに引っかかるので載せられないのが残念。美しい

しかし、ドレンもまた、女性から男性に変化し・・・

 

 

 

ラスト、一人残ったエルサは身ごもっている

彼女が産むのは、何者なのか。

 

 

企業側も、関心はあるが、出産を強制もしないと言うが、

「失うものは何もないから」と答えるエルサ。

・・・いや、前記事シャルロット・ゲンズブール様と同じく、エルサも、

あくまで「産む自分」ありきではないか???

クライヴ不在生命体「ドレン」も、女性として敵にならなければ、

可愛い可愛い、あたしのドレン、だったわけでしょう?

 

 

出産経験がないみどり、後悔はないけれど、イキモノとして寂しい

しかし、それって、未経験ながら、人生のパートナーあってのことであって、

彼女達のような、自分・自分・自分な出産願望、

産みの歓びも知らないだけに、全く理解できない

 

 

ただ、女は強いのう・・・と思ってため息をつくのでありました。

エイドリアン・ブロディ様「普通の男性」として、お気の毒ですわ。