皇太子と男爵令嬢の心中
アナトール・リトヴァク監督の1936年作品と、脚本・演出、ほぼ同じ?
と思ったら、何と、リトヴァク監督ご自身による、二度目の映像化でありました。
75分。その間に、2度落ちたって・・・
「ローマの休日」の4年後、当時、まだ、新婚さんいらっしゃいな、
オードリー・ヘプバーン様とメル・ファーラー様、スレンダーなお二人の、
しかも、クロード・アネ原作のままの、間違いない筈の作品で。
しかし、現実、落ちちゃったんだから仕方ない?
モデルとなった、「マイヤーリング事件」、
オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと、
男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件に、若干興味があるのと、
監督の一作目、ダニエル・ダリュー様&シャルル・ボワイエ様版の完璧さに、
ついつい、「うたかたの戀」というと、拝見してしまうんですわ。
(過去記事ありリンク出来ます。)あ、リンクがしやすくなってた☆
女優さんになられるくらいだから当たり前ですが、
カトリーヌ・ドヌーヴ様(1968)を含め、お三方とも、心中なんてしそうにない。
実際の事件に、これだけ則していて、にも拘らず、全く真相と違う感じ?
作品にも若干は描かれますが、背景は、もう少し込み入って、純愛とも言い切れない。
この映像化特有の魔法が、素晴らしゅうございます。
オードリー様版、こちら、スクリーンではなく、テレビ用に制作され、
ブラウン管の映像を、フィルムで記録されていたものを、
最新技術で修復したもの。いやあ、技術の進歩ってすごい。
そういう経路もあり、作品自体より、当時の撮影記録写真の方が、鮮明。
熱々ご夫妻のお姿も拝見出来ます。
ということで、今回は、作品写真と、撮影中写真をMIXして並べさせて頂きました。
+はダニエル・ダリュー様&シャルル・ボワイエ様版から2枚を。