遺族は困るが、「夫」は意外と幸せかも?
鶴橋康夫監督、黒川博行原作作品。(日本)128分
大竹しのぶ様、豊川悦司様、永瀬正敏様、津川雅彦様、笑福亭鶴瓶様、ミムラ様他
高齢者の遺産を狙う「後妻業」を、主人公が結婚紹介所の社長と組み、
実にポジティブに財産をかすめ取っていくお話。
現在、実際の事件で、「後妻業」という用語が使われるようになったと言うからすごい。
ポスターとあらすじから、期待して拝見したし、担がれる男性陣も良くて、出来た映画と思う。
しかし、拝見した後、どうも、観賞後感がぱっとしない。
被害者のうち、遺族は噴飯ものとはいえ、結婚に満足して亡くなった「夫」は、
津川雅彦様の直筆遺言書にあったように、晩年を一時幸せに過ごせたとも言える?
なのにもやもやが残るのは何故か。
まあ、気持ちいい、スカッとした犯罪の話しでもないところに、
演技派、大竹しのぶ様の「下品さ」が上手すぎる為ですね。
ヘアメイクの眉の線も、下品さに拍車をつけててうまい。
豊悦様まで、眼鏡かけてないと、豊悦様に見えないという、下品具合。
「顔」(2000年)では、チンピラでもそんな印象なかったけど。
(こちらは単に、年齢的劣化が原因???豊悦様も引力に負けたか?)
みどりを「邦画界、駄目駄目じゃん!」と怒らせた「64」でも、映画の救いだった?
永瀬正敏様が、今回もかなり救いではありましたが。
実際の、遺産狙い殺人事件を元にした、ドラマ「ソドムの林檎」(↓ 参考写真)が良かったのは、
作品に愉快な娯楽性が盛り込まれていないのと、寺島しのぶ様の絶妙なキャスティングの妙?
「後妻業の女」は、二度三度と拝見する映画・・・ではないかな?
+は、その原因となったチーム後妻業のお二人のお写真を2枚☆
俳優さんとしては豪華な顔合わせなんだけどな。