ダーレン・ケイツ「ママ」追悼上映
ラッセ・ハルストレム監督作品「ギルバート・グレイプ」(アメリカ)118分
ジョニー・デップ様、レオナルド・ディカプリオ様、ジュリエット・ルイス様、
ジョン・C・ライリー様、メアリー・スティーンバージェン様他
今年、3月26日、当作品でグレイプ家のお母さんを演じられた、
ダーレン・ケイツ様のご訃報に接して以来、
再見しようと思いつつ、日が過ぎていた作品です。
二の足踏みの原因は、1990年代、当作品以降数作、好きな作品が続き、
今世紀に入るなり、物凄く苦手な俳優さんになってしまった、ジョニ*様を、
直視出来るか?という不安があったのです。
(少年の心を持った青年はいいけど、変に子供じみた大人は嫌いなの。
自己パロティで稼いでる役者さんも苦手だし、不潔な親爺も駄目・・・完璧に揃ってる)
しかし、安心。好きな作品は好きでした。
このまま、大人の俳優さんに脱皮なさってらしたら、
「ハムレット」演じられる俳優さんになられたかも、と思っちゃいました。
そう思うと、「夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて」(1997)で、「困ったなあ」な、
「ロミオとジュリエット」+「オペラ座の怪人」役を演じられた、
レスリー・チャン様も、「ハムレット」イケるような気がする・・・(↓ 参考写真ロミオ)
ってことは、自分フィルムマラソン「ハムレット」の余韻が無意識に続いてた?
さて、本作、一家のお父さんは自殺、お母さんはそのショック以来過食症で肥満化、
医者に10歳まで生きられないだろうと言われ、18歳を迎える知的障害がある弟、
兄は家を出て行ってしまったまま。姉妹二人と共に、家庭を支えるギルバート。
今更、内容を書き連ねなくとも、ご存知の方率?高そうな名作であります。
そして、やはりジョン・C・ライリー様ご出演作品に間違いなし?
作中、ママを笑いものにしたくないと、お父さんが建てた家を炎上させる場面。
終わりでも始まりでもある場面、じわ~っと来てしまいます。
そして、何度でも書くけど、私はあなたに、この作品でアカデミー助演男優賞、
とって欲しかったよ、デカプー様。
木登り場面だけで10枚+1枚が出来るくらい、素晴らしく表情豊か。
+1枚は、グレイプ家&ギルバートの恋人ベッキー集合写真で。