「Mame(メイム)」再見10枚+1枚 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

メイム!

 

1974年、ジーン・サックス監督作品「メイム」

 

 

1930年代原作者パトリック・デニスの体験がベースとなった小説が原作。

この小説を、中学校の頃かな?読んで、うきうきわくわく

ああいう興奮子供の時ならでは。懐かしい。

「傑作映画」とは言い難い?でも、幸せな気分をくれます。

厳格な父を亡くし、ニューヨークに住む叔母の元で暮らすことになるパトリック・デニス。

 

 

 

到着した家はしっちゃかめっちゃかパーティー中。その中心で輝いている「メイムおばさん」

ルシル・ボール様。お洒落でお美しい!

カトリックの教えの元、厳しく育てて欲しいそいう父の遺言は遥か彼方へ?

 

 

 

おばさんとの、破天荒だけど、心あたたかい生活。

でも、大恐慌であっけなく、おばさんは破産

友人の舞台女優が、舞台に起用してくれるものの、

鏡に見とれて台詞の練習しているうちに、出のタイミングに遅れてしまうわ、台詞忘れるわ。

 

 

遂に、百貨店の靴売り場で働くメイムおばさん。そこでも、全然仕事覚えられないでクビ。

徹底的に労働に向かないお方であります。

でも、彼女の接客を受けた南部の紳士と恋が芽生え、ゴールイン

封建的な南部の夫の家でも、彼女の魅力は衰えることなく発揮され、幸せな夫婦生活

 

 

・・・が、スキー中の雪崩で、メイムおばさん、未亡人に。再びニューヨークへ。

おばさんが夫と世界中を飛び回っている間に、

遺言に即した生活をさせていないと、取り上げられたパトリックは普通の学校で育つ。

成長した彼の、婚約者家族とは水と油でまるで気が合わないメイム。

↓ 喧嘩腰で打って出る衣装に拍手。

 
 

 

自分の家の隣の土地を両家折半で購入し、結婚プレゼントにしようというご両親。

それは、隣の土地は「誰でも」購入できるから。「わかるでしょう」というニュアンス。

差別の色濃さが、今よりもっともっと激しかった時代。

次に夫妻と会ったら「ユダヤ人弁護士に売れたんだ」と失意の様子。

「あら、私が買ったのよ、未婚の母の為の家を建てるの!」破談確定。

そんなメイムおばさんも、だんだんメイムおばあちゃんに。

でも、その好奇心行動力は変わりません。

 

 

パトリックの子供ピーターをお供にモスクワへ旅立っていく、おばさんのキラキラした目

+は、パトリックのおもちゃのラッパでポーズをとる、ルシル・ボール様。

 

 

都会の粋ですねえ。