「Ginger Et Fred(ジンジャーとフレッド)」再見贔屓11枚+2枚 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

月日は巡りて

 

フェデリコ・フェリーニ監督、1986年作品。

 

 

30年前に、その芸名でコンビを組み、踊っていたアメリアとピッポが、

クリスマスのテレビ番組企画、様々な芸人たちを集めた番組で再会する。

↓ このおかまさん、なかなか美しかったです。

 

 

演じるは、ジュリエッタ・マシーナ様マルチェロ・マストロヤンニ様

「道」等に代表される、フェリーニ監督ニーノ・ロータ様のコンビが、

ロータ様のご逝去でかなわなくなって7年、ふとフェリーニ監督が採用した音楽が、

「トップハット」とは!

 

 

この映画を前に拝見したのは、どの位昔の事か。若かったことは確か。今回が二度目。

フレッド・アステア様のファンでもあり、どうひっくり返しても「タップ」は似合わない、

これまた大好きなマルチェロ・マストロヤンニ様「う~ん」なんて思ったような。

(ついでに言うなら、マンシーナ様ソフィスケイトなんて、絶対似合わない。)

 

 

マストロヤンニ様、必要以上の老けメイク?そんなにまで毛を少なくしないでも~!?

いやいや、ステージでの厚化粧「ベニスに死す」のラストではないけど効いてます

リアルタイム、スクリーンで拝見出来た筈の公開年度ですが、

この作品はビデオで拝見した気がします。まだ、フェリーニ様に圧倒されるのは若過ぎた。

 

 

 

フェリーニ監督のマジック。音楽に乗って廻る人々、近づき、遠ざかり・・・

あの独特のスタイリッシュさに、郷愁切なさを感じる(感じられる?)年齢になりました。

揺らめき、闇にぼうっと光る灯りとか。

 

 

アステアとロジャースの時代を想わせる、テレビ放送のセットの壁の鏡張り

いよいよ出番、行きます!という時の停電

到着からずっとドタバタで、二人ゆっくり話す時間が殆どなかった中、

やっと本音で話せたのが、真っ暗ではあるけれど舞台の上というのがフェリーニ~。

 

 

話もしたし、ピッポ逃げる?・・・と、スタジオに照明が戻って来る。

 

 

 

 

踊り遂せた二人は、また、それぞれの生活に戻って行く。

それだけのお話だし、大掛かりなセットで見せるタッチでもないけれど、

過ぎ去った過去が、そこにある一瞬身に染みる一作であります。

+は2枚、撮影中監督の写ったショット。舞台上の監督というの、レトリック~!?

 

 

 

用意してある作品もまだあるし、フェリーニ監督デーが、いくらか続くか???

イタリアーノ~な