シャーロット・ランプリング様マニア向け作4本立て? | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

特選金太郎飴・女優様


昔、今よりずっとエネルギッシュに、「うっとり」出来ていた頃、陶酔した女優様。

Charlotte Rampling(シャーロット・ランプリング)様。

生まれながらにしての、知性を備えた退廃美をお持ち???

勿論「愛の嵐」(1974年)でがっつ~んとやられちゃったんですが、

その後、当分、追っかけてて、記憶に残った微妙な作品群が、ツボです。

さすがに写真があまり集まらなかったので、始めと終わりに、

おおざっぱにいって「その頃」かな?なランプリング様写真もちょっとだけ。







作品紹介は、ほぼ、制作年を遡る形で。

1987年Patrick Conrad(パトリック・コンラッド)監督作品、「Mascara(マスカラ)」

弟役で共演、Michael Sarrazin(マイケル・サラザン)様。

日本劇場未公開・・・だった・・・ 




確か、お姉ちゃんは、一人娘を持つ未亡人、弟は掲刑事。 

マイケル・サザラン様というと、ジャクリーン・ビセット様を思い出す世代みどり。

ご結婚されてらしたとばかり思ってたら、長~いご婚約で終わられてたんですね。

眉と眉との間の横皺が気になる、ある種野性的?な珍しいお顔立ちでらっしゃる。




弟が「常連」のクラブ。ゲイがショーを見せる、高級クラブ。 




男が好きで、姉に恋してる、危ない刑事(デカ)。 



隣に引っ越して来た男と惹かれ合っていく姉。



この彼氏も、結構濃いお顔。 旅館に置いてある浴衣、持って帰ったでしょ!な、姉のガウン。

腰ひもで腕を縛って・・・姉も、充分に倒錯気味。

姉は「ソフト」で弟は「ハード」ってところでしょうか。「親の顔が見たい」? 




最期には、刑事、姉の彼氏、殺しちゃうし。滅茶苦茶です。 

3夜連続、妖しい系の特集?最後にふさわしい名珍品映画でした。



次の「Tristesse et Beauté(美しさと哀しみと)のスチールが殆どないのにすこしびっくり。

原作、川端康成先生です。日本でも、八千草薫様、加賀まりこ様を中心に、 

山村総様、渡辺美佐子様、杉村春子様らのご共演で、

1965年、篠田正弘監督が映画化されてます。加賀まりこ様、独特の世界。



原作では、ランプリング様の役、画家だったと思うのですが、この作品では彫刻科家に。

師弟関係の女性二人が、同性の師弟関係でありながら、恋愛関係でもある。

先生は、かつて、家庭を持った男性と苦しい恋の記憶が。 



弟子は、その男性の息子に近づき・・・川端康成先生は、残酷な結末を用意しておられる。



同年制作された「On ne meurt que fois(トレンチコートの女)」 


はい、美しく、トレンチコートを着こなし続けておられる。

これまた、充分怪しい作品なんですけど、監督が、Jacques Deray(ジャック・ドレー)様。

シェルブールとは違う、大人のトレンチ。流石トレンチコートの使い方が上手い監督です。

原作は、ロビン・クック様。 



郊外の駅で見つかった死体の捜査をする、殺人課の刑事、スタニランド。




死んだピアニストには、バルバラという愛人が。



二人の愛の巣には、バルバラの退廃的な笑顔を浮かべた写真や、

情事の風景を写したビデオが。




バルバラの放つ魔性に見せれた刑事は、遂に彼女と関係を持ってしまう。

「愛の嵐」から、ほぼ十年。いやあ、相変わらず、薄い、無駄のないスレンダ―バディ。




そして、事件の表面には、バルバラの弟という存在が浮き上がってくる・・・

「マスカラ」に続く・・・は嘘。




トレンチコートの女ですが、毛皮のコートも持ってました。

一作、ぐっと遡って、1972年、ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ監督作品、

「Addio, fratello crudele(さらば美しき人)。」

音楽がEnnio Morricone(エンリオ・モリコーネ)先生でらっしゃいます。





で。これまた、美しき妹への愛を抱く兄が、同じ気持ちを抱てしまった妹と、

命がけの愛に突っ走って、壮絶なゴールに到着する映画。




1961年舞台初経験のロミー・シュナイダー様を迎え、婚約中のアラン・ドロン様を相手役に、

ルキノ・ヴィスコンティ監督が「あはれ彼女は娼婦」というタトルで舞台化しておられます。

見てみたいわあ・・・  





舞台の本番で、アラン・ドロン様が、踏んでしまい、ロミー様のカツラがスッポン、

取れちゃった事件があったらしい。




再び、ランプリング様に戻り・・・

ジュブビエーブ・ビジョルド様に、ランプリング様と似ているものを感じるとおっしゃった方が。

するどいなあ、と思います。少女だろうか、お婆ちゃんいなろうが、歴史ものに出ようが、

ノーブルな作品に出ようが、倒錯した作品に出ようが、まるで、金太郎飴のように、

切っても切っても、スタンスがまるでぶれていない、同じお顔。

ハッピーエンド作品は、あまり似合わないお方???





どんなにお婆ちゃまになられても、あのムードのままでいて頂きたいお方です。

過去記事

シャーロット・ランプリング様

「愛の嵐」

四天王


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