再掲・『Le Dernier Metro(終電車)』(1980) | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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2015年4月13日記事

 

 

ドヌーヴ様、驚異的髪型されますが、

こちら、戦時下を舞台にした作品。

盛大にお派手な衣装にお着替えになるという状況ではない中、

そこはそれ、それを生かしたヘアアレンジなどお見事。

美しい・・・

 

 

 

強靭にしなやかに華やかに


 

ナチス占領下のパリの、モンマルトルにある劇場を舞台にした、またまた、 

おフランス、アムールのお国ならではの、「大人の関係」を、

元、恋愛関係にあった、François Truffaut(フランソワ・トリュフォー)監督と、

Catherine Deneuve(カトリーヌ・ドヌーヴ)様が組んで、実力派の面々が揃って描かれ、

トリフォー様、最大のヒットとなった作品。


 


 

 

 

 

すごいですねえ。マストロヤンニ様を「あなたとわたくしのお話は尽きたわ」とポイ捨てされた、

ドヌーヴ様、トリフォー監督との恋愛については殆ど存じあげないのですが、

どのような「さよなら」をされたのか。しかし、マストロヤンニ様の最期を見届けたが如く、

トリフォー様とは、信頼関係ある仕事で傑作を創り上げ・・・恋愛の後は同志となるのか?

まだまだ青い、みどりにはよく解りませんが、恋愛関係にあった程だから通じ合える、

機微が細かく、作品に表現されるのでしょうか。


 

まだ、ちょっと、いやかなり小さい?Gérard Depardieu(ジェラール・ドパルデュー)様。

レジスタンス運動に関わっている、役者役。  


 

ナチスに足を運んでも、手には煙草?強気がお似合です。ドヌーヴ様。 

 

 

当作品、以前、記事のコラボしましょう、とリクエスト頂いておりました。

あまりの大作(と、もう一つの理由)故、私が、記事にするのが遅れに遅れたのであります。

ごめんなさい。




 

円熟期のドヌーヴ様の、文句の立ち入る隙など、ナノ単位でも無い美しさ?

 




 

かのErnst Lubitsch(エルンスト・ルビッチ)監督が、1942年に、 

Carole Lombard(キャロル・ロンバード)様主演で、

撮影された名作「To Be or Not to Be(生きるべきか死ぬべきか)」も、

ポーランドの劇場を舞台に、同時代が描かれてました。

戦時下、ナチスの占領下での、厳しい圧政が背景にあるものの、

劇場がメイン舞台、役者が主役ですので、どちらも、華やかな美しさがあります。

それ自体も、ドイツへの反抗の現れの如く。 




 

 

あ~!この役者さん!という方々が、贅沢にご登場。 

当たり前なのでしょうけど、驚くキャストが揃ってらっしゃいます。

 

 



 

ドヌーヴ様の「奥様」年代時代の美貌を、余すところなく撮りつくされているような映画。

さて、上記の、記事にするのが遅れたもう一つの理由。

作品の内容と深く関わってか、色彩が ↓ の色合い・・・で、取り込んだ写真が、よく見えない。

はい。年齢的な差しさわりでございます。で、わたくし、今回は、お写真配列を、

「順不同」でスライド上映?させて頂くという暴挙に出させて頂くことにいたしました。

ごめんあそばせでございます、トリフォー様!



 

作品のタイトルの「終電車」は、占領下、夜間外出を禁じられた中、 

終電車に人が殺到するところから来ています。

そんな混乱の時代でも、逆に、劇場や映画館は、活況を呈していたというのが、

おフランスにしても、アメリカにしても、文化的強さが国民性の強さに繋がってます。

 

 


 

ドヌーヴ様演じるマリオンは、劇場の支配人であり、演出家である夫がユダヤ人の為、

亡命していて、その留守を守って、彼の翻訳した「消えた女」上演に向け、

座員の力を借りながら、劇場を取り仕切っている。

相手役は新人(!)のベルナールことドパルデュー様。 




 

昼間の稽古が終わると、それぞれが、自分の時間。

マリオンは・・・劇場の秘密の地下室へと降りていく。夫、ルカは、実は亡命せず、

そこで暮らし、昼は、通気口から聞こえる、稽古を聞くことで、

夜、演出をマリオンに伝えていた。  




 

夫を愛しながら、稽古が続く中でベルナールに惹かれるマリオン。 

 

 







 

 

初演の幕が開き、観客には歓声を持って迎えられるが、

ドイツ軍の御用批評家には、ユダヤ人寄りだと批評されたり、

実質的演出家、ルカには、まだまだ気に入らなかったり、色々。 



 



 




 

 

「消えた女」は、好評のうちに続演されるが、

遂に、ベルナールが、実際にレジスタンスに参加する為に、劇場を去ることに。

そんな時に、ゲシュタポの抜き打ち捜査が入り、マリオンは、ベルナールを、

地下にかくまう事で、彼を救う。ルカに、マリオンの恋心を教えられるベルナール。

そして二人は、始めて結ばれる。 

 





 

そして、終戦。「消えた女」を酷評した評論家は亡命。

ルカは目出度く、陽の光の下に出ることが出来る。

戻ってくる、平和な日常。 



 

で、マリオンがどうなったかというと、エスプリ~、トレビヤ~ン☆なお巴里。

愛する夫の演出の元、大好きな愛人と舞台に立つのでありました。

めでたし、めでたし。

・・・を、元愛人関係、の監督と女優が作るんだから、更にお巴里の物語。

 

もてもてで当たり前でしょ?なお美しきドヌーヴ様。そんな「燃える氷」な美人ぶりに、

ひるまず、臆さず、アムールなおフランスの男性陣に拍手☆