第二百六十三夜・ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ様 | 時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

薔薇・薔薇・薔薇


♪薔薇より美しい、あ~、あ~、君は笑った~♪

・・・と歌って、オリビア・ハッセー様を一時ゲット、

は布施明様。


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広島、明日からこの薔薇の画が見られる。

Pierre-Joseph Redoute(ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ)様

1759年7月10日~1840年6月20日、享年80歳。

「花の画家」「バラの画家」と呼ばれたお方の薔薇の画が一堂に。

時は止まる君は美しい


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ナポレオン1世の皇后ジョゼフィーヌが、マルメゾン城に

営んだ、世界中からバラを蒐集した薔薇の園に、

出入りを許され、描かれつくした薔薇には、既に現存しない種も。


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途方もなく精密な多色刷り印刷の銅版画に、手彩色を加え、

重なる花弁から、葉の表裏の色、質感が、見事に描き出される。


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「植物に輪郭線はない」というルドゥーテ様、

肉眼では分からないほどに細かい点描で、描いておられる。

現代なら、心臓や脳外科医にも向いておられそうな、

途方もない細かさ!


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相当北上した地に住む、遠距離友人が薔薇を丹精している。

彼女に見せてあげたい展覧会。


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より細かい色彩・線を出すために使われているのは、

紙ではなく、羊皮紙(実は牛らしい)なのだそうです。


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寒空の下、美術館のしんとした空間に咲く、

数限りない薔薇の花々は、静やかな幸福な時間を与えてくれそう。


時は止まる君は美しい


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奇跡的な保存状態の良さで、色彩を損なうことなく、

時を越えて、咲き続けている薔薇達。


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こんな芳しい薔薇に埋めつくされた薔薇園で、

ジョセフィーヌ様は、一瞬の安息の時間を過ごされたのでしょうか。


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最近は、花屋さんでも、かなり色々な薔薇を見ることが出来ます。

丹精するのは大変なので、自分では育てられませんが、

絵はうどんこ病にもならないし、いいなあ。


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会場には、チェンバロも展示されるとか。

はい、そういう音楽が聴きたくなりますね、きっと。至福の時間。


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今回の展覧会は薔薇の画のみとのことですが、

薔薇以外も多種多様な植物を描いておられて、

いくつかの植物図譜を著しておられます。


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調べたら、パイナップルとかもあって、楽しい。

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アレンジされたものも、わくわくしますね。

こんな組み合わせで花束を頂いたら幸せ、と思いますが、

我が家はにゃんこがいるから飾れない。絵ならいいけど。


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夢のように咲くルドゥーテ様の薔薇に囲まれに、

久しぶりに美術館で、ゆったりした時間を過ごしに行こうかと思います。


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ちなみにこちらがルドゥーテ様。

地位名誉にも恵まれた人気作家・・・で、

結構、入るだけ使われる、おおらかなお金使いだったそうで、

あれ?ニコラス・ケイジ様と微妙な共通点あり???

人生を謳歌出来る心が、植物の美しさに魅せられ、

描き尽くす情熱に繋がられてのではないでしょうか。