再掲・第百六十四夜・シモーヌ・シニョレ(Simone Signoret)様 | 時は止まる君は美しい

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巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
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2012年8月13 日記事

2023年10月7日再掲

 

フランスの香り

 

『肉体の冠』、『嘆きのテレーズ』、『年上の女』等の女優。

シモーヌ・シニョレ様

1921年3月25日~1985年9月30日 享年64歳


 



 

 

 

 

誰?この写真?

 

 

お若い頃のお写真を拝見すると、いつも、面持ちが、

少しロミー・シュナイダー様と似ているような気がします。

 

 

 

 

本日は、夫君イヴ・モンタン様と、その浮気の考察。

映画は「悪魔のような女」について。


 

 

 

 

イヴ・アレグレ監督と2年の結婚生活の後、1951年~1985年、

死去されるまで、イヴ・モンタン様との結婚生活を、

波乱万丈に、全うされておられます。

 

ああ、アムールなお国、フランス。

アムールなだけに、シニョレ様没後、2年で、イヴ様ご再婚。

67歳で、亡くなる3年前に初の実子をもうけてらっしゃいます。


時は止まる君は美しい

 

で、まあ、恋に生きた女、エディット・ピアフ様

 ↑ に見いだされただけあって?(もちろん恋愛期間あり。)

アムールな世界は、やめられない止まらないのイヴ様。

それだけ「いい男」と添い遂げられれば女も本望か?

 


 

しかし、1960年「恋をしましょう」の撮影時の、

マリリン・モンロー様との浮気は、あまりにあまりだったか。

いや、アーサー・ミラー様も、モンロー様との結婚期間、

よく頑張り通されたと思いますが、シニョレ様も災難だった。

 

 


 

文章なんて全く不要?カメラが写し撮った、

それぞれの表情が、それぞれの心理を映しだしています。

カメラの前でこうだから、カメラがない所ではどんなだったのやら。


 

両手に花って言うかなんと言うか。


 

配置換え。

 


時は止まる君は美しい

 


 

・・・アメリカまで、旦那を監視に行きもされるでしょう。

恋をしたらまっしぐらのモンロー様、お互いが離婚して、

結婚出来ると思われてらしたとも言われています。

 

 

 

↑ 似たようなシュチエーションの写真ですが、穏やか~。『愚か者の船』

 

 


 

別の日のショット。おそらく、於けるビバリーヒルズ。

ドラマがあり過ぎです。この一連の写真、アテレコしたくなります。

 

 

自分の酒ぐらいはグラスに注ぐ?

殆ど働いているのはシニョレ様ですね。





 

 

 

少し、遊びが過ぎました。モンタン様。

 

 

しかし、↑ こんなカメラサーヴィスもしながら、マリリン様、モンタン様への視線攻撃発射してる・・・


 

 

 





 

 

そして、シニョレ様の自殺未遂。

結局、その後の人生、シニョレ様は64歳で亡くなるまで、モンタン夫人。

モンロー様は、翌年離婚。ケネディ兄弟との不倫、精神不安定、死。

葬儀は2番目の旦那様、ジョー・ディマジオ様が喪主を務められたのは、

有名ですが、アーサー・ミラー様は、御出席されなかった。

 


 

煙草すぱすぱすぱ~♪

アムールの国は煙草が似合う☆「嫌煙権」なんてない?


時は止まる君は美しい

 

1955年、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督作品『悪魔のような女』

初期の、娼婦役の、ノアールな美しさのシニョレ様も好きですが、

この作品の底力のある怖さはすごい。

 

 

後年、アメリカでは、シャーロン・ストーン様、

日本では、浅野裕子さまがリメイク作品でシニョレ様の役を。

しかし、この「ずーん」とした怖さは、フランスならではか?






 

 

パリ郊外の小学校が舞台。

婿養子・校長のミシェルは、妻クリスティーナをないがしろにし、

女教師ニコールと愛人関係にある。

 

 

 

クリスティーナ役に、監督の夫人、ヴェラ・クルーゾー様。

繊細な美しさで、追い詰められる妻を演じられておられます。

ニコール役に、シニョレ様。




暴君、ミシェル(初めのシニョレ様が、学校の先生なのに、

ずっとサングラスをかけてらっしゃるのは、

ミシェルに殴られた痣を隠す為)に我慢が出来なくなった、

ニコールとクリスティーナは、共謀して、

ミシェルを殺害する計画を、念入りに立てる。

 








 


 

 

ニコール主導権の元、クリスティーナも怯えながらミシェル殺害へ。

眠らせて、バスタブで溺死させるという方法。

死体?も怖いが、女たちも怖い。


 

ちなみに、リメイク版で、クリスティーナ役は、

イザベル・アジャーニ様に、菅野美穂様。

 

物語は意外な結末へ。リメイク版は、それぞれに違うニュアンスに。

しかし、やはりオリジナル版が一番怖い。ぞわっとします。

シャロン・ストーン様が演じられた版、みどり大好きなキャシー・ベイツ様ご出演。

ロミー様にも似てらしたシニョレ様、その後、いつの間にかベイツ様に似てこられる?

 

 

最終はジャン・ギャバン様化されてらしてけど。

 

 

他にもまだまだおフランス映画名作にご出演。

 

そういえば、シニョレ様と似ていると思った、ロミー・シュナイダー様も、

『地獄の貴婦人』で、ミシェル・ピコリ様と組んで、

恐ろし~い、バスタブと関係ある殺人をされてました。

 

 

シニョレ様、天国ではモンタン様をしっかり尻に敷いて下さいませ。

 

 

おいたが過ぎたら、バスタブに浸けちゃっていいですから~。