2012年3月23日記事
懐かしい記事にアクセスを頂いておりました。
大変個性的な魅力のあるお方ですが、スタンダードとは違う?
かつて、似たような感覚の方を存じ上げておりまして、
幸せな人だなあ~と思いました。
一度そういう性格になってみたいものです。
いわく言い難き観音菩薩
岡本かの様ま、歌人・小説家・仏教研究家。
漫画家岡本一平様の妻で、岡本太郎様の母。
夫と同じ屋根の下で、恋人と暮し、
家族と恋人とヨーロッパまで旅したひと。
49歳で旅先で倒れた時も、別の若い男といたひと。
マイペースなナルシスト。
派手派手の厚化粧。
箇条書きにしたら、そんな内容が並ぶ方。
いかに「経歴」では人を理解出来ないかわかります。
他人を「理解」することなんて出来ない事か。
ああ、でも、そいう範囲を超えてる。この方。
少女の頃、兄の親友だった谷崎潤一郎様に恋したが、
谷崎さまは「醜女(しこめ)」と、彼女を避けたと言います。
その一方で、自分の信奉者を愛人にし、
自分が美女と疑わなかった、岡本かの子様。
そこには、無垢ともいえる、かの子ワールドがあったような。
猫好き
こちらの4枚は、当時、歌壇で柳原白蓮と並び、
世を魅了した美女、九条武子様。(武子様、好きなので別に記事を書いた・・・筈。)
彼女に「美しく生まれなかった女の方って、
いったい、どんな気持ちがするものでしょうねぇ」
と言い切られたそうで・・・<主観>って素晴らしい。
思ったもの勝ち。
夫・一平様と。
一時期、放蕩でかの子様を追い詰めたものの、
「かち坊」の望みを限りなく受け止め、かなえた夫。
息子太郎様と三人で。
・・・というか、この写真、かの子様の横に、
もうお二人、同じ屋根の下で暮らされた「家族」の男性が、
写っていたものな筈・・・「聖家族」?
あくまで自分中心なので、「良き母」ではなかったようですが、
このあり得ないアンサンブルこそが、
後世に残る小説をお書きになったかの子さまですが、
その桁外れな生涯により、この方を生み出したことが最大かも。
岡本太郎様、その存在自体が芸術に達しておられる。
観音菩薩、かの子様。
私には、まだまだ不可思議な女性です。
かの子様の墓碑。
かの子様の没後、遺された「聖家族」はそれぞれ結婚。
一平様も再婚されて4人!子供さんが生まれられてます。
でも、お墓並んでるし。
そして今は、岡本家で唯一、独身で生涯を送られた、
岡本太郎様もお亡くなりになられて、
全てが時の流れの中で、記憶の物語に。
小学校の時に「太陽の塔」を見た時は、
「!!!???何だありゃ?」でしたが、
今拝見すると、「芸術は爆発」・・・しておられるのが解ります。
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」
と、CMにご出演されてた時の、「岡本太郎グラス」欲しい!