写真加えて再掲・第三十三夜・岡本かの子様 | 時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

2012年3月23日記事

懐かしい記事にアクセスを頂いておりました。

大変個性的な魅力のあるお方ですが、スタンダードとは違う?

かつて、似たような感覚の方を存じ上げておりまして、

幸せな人だなあ~と思いました。

一度そういう性格になってみたいものです。

 

 

いわく言い難き観音菩薩

 

岡本かの様ま、歌人・小説家・仏教研究家。

漫画家岡本一平様の妻で、岡本太郎様の母。

夫と同じ屋根の下で、恋人と暮し、

家族と恋人とヨーロッパまで旅したひと。

49歳で旅先で倒れた時も、別の若い男といたひと。

マイペースなナルシスト。

派手派手の厚化粧。

 

 

箇条書きにしたら、そんな内容が並ぶ方。

いかに「経歴」では人を理解出来ないかわかります。

他人を「理解」することなんて出来ない事か。

ああ、でも、そいう範囲を超えてる。この方。


時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

 

 

少女の頃、兄の親友だった谷崎潤一郎様に恋したが、

谷崎さまは「醜女(しこめ)」と、彼女を避けたと言います。

その一方で、自分の信奉者を愛人にし、

自分が美女と疑わなかった、岡本かの子様。

そこには、無垢ともいえる、かの子ワールドがあったような。


時は止まる君は美しい



 

 

猫好き

 

こちらの4枚は、当時、歌壇で柳原白蓮と並び、

世を魅了した美女、九条武子様。(武子様、好きなので別に記事を書いた・・・筈。)

彼女に「美しく生まれなかった女の方って、

いったい、どんな気持ちがするものでしょうねぇ」

と言い切られたそうで・・・<主観>って素晴らしい。

思ったもの勝ち。


時は止まる君は美しい-一平  

 

夫・一平様と。

一時期、放蕩でかの子様を追い詰めたものの、

「かち坊」の望みを限りなく受け止め、かなえた夫。


時は止まる君は美しい

 

 

 

息子太郎様と三人で。

・・・というか、この写真、かの子様の横に、

もうお二人、同じ屋根の下で暮らされた「家族」の男性が、

写っていたものな筈・・・「聖家族」?


時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

 

あくまで自分中心なので、「良き母」ではなかったようですが、

このあり得ないアンサンブルこそが、

世界の岡本太郎様の土壌となったのでしょうか。

時は止まる君は美しい

 

後世に残る小説をお書きになったかの子さまですが、

その桁外れな生涯により、この方を生み出したことが最大かも。

岡本太郎様、その存在自体が芸術に達しておられる。

 

観音菩薩、かの子様。

私には、まだまだ不可思議な女性です。


時は止まる君は美しい

 

かの子様の墓碑。

火葬を拒否されていらして、土葬です。

時は止まる君は美しい

 

かの子様の没後、遺された「聖家族」はそれぞれ結婚。

一平様も再婚されて4人!子供さんが生まれられてます。


時は止まる君は美しい

 

でも、お墓並んでるし。


時は止まる君は美しい

 

そして今は、岡本家で唯一、独身で生涯を送られた、

岡本太郎様もお亡くなりになられて、

全てが時の流れの中で、記憶の物語に。


時は止まる君は美しい

 

小学校の時に「太陽の塔」を見た時は、

「!!!???何だありゃ?」でしたが、

今拝見すると、「芸術は爆発」・・・しておられるのが解ります。

 

「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」

と、CMにご出演されてた時の、「岡本太郎グラス」欲しい!