大手ではない独立系レーベルのサイトを覗いて、新しい音楽との出会いを期待しつつ音源を試聴するのは楽しい。
Cuneiform Records というレーベルには「これ、ジャズとちゃうんちゃう?」みたいな作品のほうが多いような気がする。私の手元にあるのはたったの3枚だけ。だが、1969年に行われた John Surman(著名な英ジャズマン) : Flashpoint NDR Jazz Workshop を CD+DVD (スタジオライヴ、モノラル・レコーディング、モノクロ映像)でリリースしたかと思えば、Art Zoyd(仏チェンバー・プログレ)の未発表ライヴ&未収録音源を一挙リリースするなど、なかなか目が離せないレーベルである。
Cuneiform Records
http://www.cuneiformrecords.com/
https://cuneiformrecords.bandcamp.com/
なかでも、スイス出身のトリオ Schnellertollermeier(シュネラートラーマイヤー)が面白いと思った。
Schnellertollermeier
Andi Schnellmann electric bass
Manuel Troller electric guitar
David Meier drums & percussion
この編成でJohn Scofield Trioみたいな演奏を想像してたらズッコケます。ミニマル、実験音楽色が強く、場面によってはプログレ、ノイズなどで、洗練された音作りが際立っている。ジャズの範疇にはぎりぎり入るかな。
Schnellertollermeierのプロフィールはココが参考になりそう。
https://www.eda.admin.ch/countries/japan/ja/home/news/agenda.html/content/countries/japan/ja/meta/agenda/2018/10/Schnellertollermeier
まずは、2012年の演奏。威勢は良いが、まだ洗練されていない印象を受ける。
YouTube : schnellertollermeier - Cheerleader
2015年の演奏。
YouTube : SCHNELLERTOLLERMEIER - Schaffhauser Jazzfestival 2015
2017年の野外フェス。ざわついていた聴衆がしだいに静まり、演奏に引き込まれてどんどんエキサイトしていく。
YouTube : Schnellertollermeier RIGHTS Bad Bonn Kilbi 2017
動画を見る限り、演奏はおそらく全て人力。ドラムにいたっては、基本セットからタムタム1個外しましたみたいな感じ。シンプルな編成ながら出てくる音が斬新。独創的でアイディアに富み、手の込んだ作編曲がなされている。それにしても阿吽の呼吸かテレパシーかハードなリハーサルの賜物かわからんが難しそうなキメもバッチリ。この三人組の演奏は凄い!
Schnellertollermeierは、2018年と2019年に来日公演を行ったらしい。2019年の京都公演は知っていたのだけれど...。
特にこの曲が好き。ジャケットデザインもいい。
Schnellertollermeier - 209 Aphelion
Schnellertollermeier - Rights
Schnellertollermeier - X
以上、備忘録。