STEPHANE GUILLAUMEは木管をマルチにこなす私のお気に入りプレイヤーです。まずどの楽器を演奏してもめっちゃハイレベルでセンスがいい。また、楽器のコントロールが抜群なので大変に美しい音色が出せている。そしてオリジナリティがあり、作曲とアレンジにも並でない才能を感じるからです。それから、ひょうきんな顔立ちに、眼鏡、長髪、むさ苦しいヒゲという決してハンサムでないところも気に入っています(笑)
STEPHANE GUILLAUMEの初リーダー作は持っていないので分かりませんが、その後の2作ではオリジナル曲だけでスタンダードはやっていませんし、国内盤も出ていないため、おそらく日本では全くといっていいほど知名度がありません。そこで、この機会にプロフィールを簡単に書いておきます。
STEPHANE GUILLAUMEの生年月日と出身地は不明だがおそらくフランス人。おそらく30歳後半と思われる。
17歳でジャズの世界へ入り、JEAN BONAL、JACQUES VIDAL、TED HAWKE等のサイドメンを務めた。同時期、サックスのクラシック奏法を学んでいたパリ国立音楽院在学中に最優秀賞を受賞。後にFRANCOIS JEANNEAUに師事し、HERVE SELLIN、RANDY WESTON、GEORGE RUSSELL、DAVID LIEBMAN等と共演する。
1994年からLAURENT CUGNYが音楽監督を務めたONJに参加している。
1998年に初リーダー作のMIAGEをリリース。
その後、QUATUOR Y'AKA SAX(1996~2002)という自己のサックス・カルテットでアルバム2枚をリリース。
また、サイドメンとしてLAURENT CUGNY率いるBIG BAND LUMIERE(1997~2001)、PATRICE CARATINIのJAZZ ENSEMBLE(1997~2003)、CLAUDE NOUGARO、FREDERIC FAVARELのクインテット(1999~2003)STEPHANE HUCHARDのクインテット(1997~2003)、ANDRE CHARLIER & BENOIT SOURISSE、PARIS JAZZ BIG BAND等々、多方面で活躍する。
2004年に2作目のリーダー作SOUL ROLE (O+Music)をリリース。
同年、DIDIER LOCKWOOD NEW QUARTETのメンバーとして来日している。(←ええ~っ?!そんなぁ...)
STEPHANE GUILLAUMEの生年月日と出身地は不明だがおそらくフランス人。おそらく30歳後半と思われる。
17歳でジャズの世界へ入り、JEAN BONAL、JACQUES VIDAL、TED HAWKE等のサイドメンを務めた。同時期、サックスのクラシック奏法を学んでいたパリ国立音楽院在学中に最優秀賞を受賞。後にFRANCOIS JEANNEAUに師事し、HERVE SELLIN、RANDY WESTON、GEORGE RUSSELL、DAVID LIEBMAN等と共演する。
1994年からLAURENT CUGNYが音楽監督を務めたONJに参加している。
1998年に初リーダー作のMIAGEをリリース。
その後、QUATUOR Y'AKA SAX(1996~2002)という自己のサックス・カルテットでアルバム2枚をリリース。
また、サイドメンとしてLAURENT CUGNY率いるBIG BAND LUMIERE(1997~2001)、PATRICE CARATINIのJAZZ ENSEMBLE(1997~2003)、CLAUDE NOUGARO、FREDERIC FAVARELのクインテット(1999~2003)STEPHANE HUCHARDのクインテット(1997~2003)、ANDRE CHARLIER & BENOIT SOURISSE、PARIS JAZZ BIG BAND等々、多方面で活躍する。
2004年に2作目のリーダー作SOUL ROLE (O+Music)をリリース。
同年、DIDIER LOCKWOOD NEW QUARTETのメンバーとして来日している。(←ええ~っ?!そんなぁ...)
サイドメンとして最近作では、CHRISTOPHE WALLEMME / NAMASTE (Bee Jazz BEE 016)、ANTOINE HERVE / ROAD MOVIE (Nocturne NTCD 391)、PIERRE DE BETHMANN / OUI (Nocturne NTCD 404)、ANDRE CHARLIER - BENOIT SOURISSE / GEMINI (Dreyfus Records FDM 36621-2)に参加。
さて、本作は2006年1月録音、同年リリース。全10曲のうち9曲をSTEPHANE GUILLAUMEが作曲、あと1曲はメンバーのMARC BURONFOSSEが作曲で、全曲をSTEPHANE GUILLAUMEがアレンジしています。
前作のピアノその他の楽器が抜けたカルテット(曲によってはパーカッションを加えたクインテット)となったことで、結果として特にギターの比重が増大し、ギターソロやセンスの良いバッキングが生きていますし、前作に比べると明るく美しいメロディを生かした曲が多くてずいぶんとっつきやすくなっている気がします。木管類と他の楽器のバランスや相性も良く、前作と同様オーヴァーダビングによる木管の繊細なハーモニーを生かしつつ、美しく緊張感漲るアンサンブルを醸し出すことに成功し、聴き応え満点なコンテンポラリージャズ作品となっています。STEPHANE HUCHARDはartistic productionということで本作に関して何らかの音楽的方向を決めているものと思われ、パーカッションでも4曲のみ参加しており、比重は小さいながら効果的な演奏を聴かせています。
さて、本作は2006年1月録音、同年リリース。全10曲のうち9曲をSTEPHANE GUILLAUMEが作曲、あと1曲はメンバーのMARC BURONFOSSEが作曲で、全曲をSTEPHANE GUILLAUMEがアレンジしています。
前作のピアノその他の楽器が抜けたカルテット(曲によってはパーカッションを加えたクインテット)となったことで、結果として特にギターの比重が増大し、ギターソロやセンスの良いバッキングが生きていますし、前作に比べると明るく美しいメロディを生かした曲が多くてずいぶんとっつきやすくなっている気がします。木管類と他の楽器のバランスや相性も良く、前作と同様オーヴァーダビングによる木管の繊細なハーモニーを生かしつつ、美しく緊張感漲るアンサンブルを醸し出すことに成功し、聴き応え満点なコンテンポラリージャズ作品となっています。STEPHANE HUCHARDはartistic productionということで本作に関して何らかの音楽的方向を決めているものと思われ、パーカッションでも4曲のみ参加しており、比重は小さいながら効果的な演奏を聴かせています。
1曲目は、明るく爽やかなフィーリング。軽快に飛ばすアルトサックスのソロが気持ち良いです。ウッドベースの描くラインと曲の進行につれて表情を変えるアコースティックギターによるバッキングのコンビネーションが抜群。
2曲目、FREDERIC FAVAREL作曲のDEPARTは、始まりは静かでメランコリック。中間部で6+5の11拍子になるとエキサイティングでカッコイイ。テナーソロが男前の吹きまくりでスカッとしまっせ。ANTOINE BANVILLEのドラムソロもなかなかですー。
3曲目のWALKIN' ON THE OTHER SIDEWALKは、都会的ムード。躍動感が漲るアンサンブルが聴きもので、ソプラノサックスとクラリネットの繊細でハイテンションなユニゾン、ソプラノサックスのソロも実に素晴らしい。ANTOINE BANVILLEがカホンを演奏するのは初めて聴きましたが、曲の雰囲気に合っていてとても良いです。ギターのバッキングも◎!STEPHANE HUCHARDのパーカッションも効果的。
4曲目のGAMLA STANは、美しいメロディが大変に印象的。清々しいリラックスした雰囲気を持っていて、じっと耳を傾けているとうっとりします。アルトサックスのソロの美しいこと!そしてエレクトリックギターのソロもバッキングも素晴らしい。
5曲目のMICMACADAMは、クールでシリアスな雰囲気。聴きものはSTEPHANE GUILLAUMEのソプラノサックスによる熱いソロ。高速フレーズを吹きまくっていますが、実に滑らかで綺麗な音が出ていて感心しました!エレクトリックギターのアンニュイで浮遊感のある響きも良いです。
7曲目のODE A L'ANGLE DROITは、まずクラリネットの艶のある音色に心奪われる。中間部のベースソロはまぁ普通ですが(笑)万華鏡のように多彩な変化を伴うギターのバッキングは素晴らしい。
9曲目は、アルトフルートをメインにしたアンサンブルが美しいです。クレジットにはありませんが、バスクラも加わっています。奇数拍子を含む16ビート系で、ブレイクを挟みながら表情を変えて展開する構成も目先が変わっています。エレクトリックギターのソロも良いですね。
9曲目は、アルトフルートをメインにしたアンサンブルが美しいです。クレジットにはありませんが、バスクラも加わっています。奇数拍子を含む16ビート系で、ブレイクを挟みながら表情を変えて展開する構成も目先が変わっています。エレクトリックギターのソロも良いですね。
本作はどの曲も聴き応えがあり、全く退屈しません。これも愛聴盤になってしまいそうです。今回特に注目したのがギターのFREDERIC FAVARELで、この人はとっても気になる存在です。
それから!STEPHANE GUILLAUMEさん、ひとつだけ注文があるのです。次回はオーヴァーダビング無しの一発録りでリーダー作を出してください(笑)え?それなら、ぜひ生の演奏を聴きに来てくださいですって?わ~ん、誰か私をフランスへ連れて行ってくれー!
STEPHANE GUILLAUMEの詳しいプロフィールはこちらでご覧いただけます。
御用とお急ぎでないかたは、こちらで本作の全曲をご試聴なさってください。
FREDERIC FAVARELのHPはこちら。
*このブログで最初に記事を書いたのが、2005年5月17日付けのSTEPHANE GUILLAUME / SOUL ROLE ( O+Music OP104)でした。あれから2年が過ぎて、いつの間にか当ブログも3年目に入っていました。今日までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。そして、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます<(_ _)>
■STEPHANE GUILLAUME / INTRA-MUROS (O+Music OP 116)
■STEPHANE GUILLAUME / INTRA-MUROS (O+Music OP 116)
STEPHANE GUILLAUME (ts, as, ss, afl, cl, bcl)
FREDERIC FAVAREL (g, el-g) (1966年、フランスのトゥールーズ生まれ)
MARC BURONFOSSE (b)
ANTOINE BANVILLE (ds, perc)
STEPHANE HUCHARD (artistic production, additional percussion)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
FREDERIC FAVAREL (g, el-g) (1966年、フランスのトゥールーズ生まれ)
MARC BURONFOSSE (b)
ANTOINE BANVILLE (ds, perc)
STEPHANE HUCHARD (artistic production, additional percussion)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)