これは、DAMIEN SCHMITTというドラマーの実力を他の参加作で確かめるべく試聴できるサイトを探していたらたまたま見つけた若きベーシストHADRIEN FERAUDの初リーダー作です。
ということで、本作のお目当てはDAMIEN SCHMITTのドラムスだというのに、14曲中たったの3曲しか叩いていないじゃありませんか(^_^;) ですが、DAMIEN SCHMITTの参加作なら手元にもう一枚ERIC LE LANN - JANNICK TOP / LELANN TOP (Nocturne)という未聴盤がありますので、そちらも聴いて良かったら書くことにします。
以下にHADRIEN FERAUDのプロフィールを簡単に。
1984年8月16日、パリ生まれの22歳。両親は音楽家で、幼い頃の彼は映画俳優になることを夢見て映画音楽を聴きまくる毎日でした。HADRIEN少年が7歳か8歳の頃に父親から勧められた楽器はギターでしたが、彼が気に入ったのはフロント楽器ではなくドラムとベースのほうだったといいます。
12歳の頃、父親に与えられたアルバム「JACO PASTORIUS / THE BIRTHDAY CONCERT」でJACOのベースにすっかり魅了され、何度も繰り返し聴きまくり、JACO作品を探求するうちに、JACO PASTORIUSとWEATHER REPORTは彼のバイブルになったということです。
HADRIEN少年は、JACOに少しでも近づこうとベースを猛練習したんでしょうね。そのうちに、DOMINIQUE DI PIAZZA、CHRISTIAN McBRIDE、ANTHONY JACKSON、RICHARD BONA等のベーシストを知ることとなり、また、MICHAEL BRECKER、WAYNE SHOTER、JOEZAWINUL、BIRELI LAGRENE、JOHN McLAUGHLIN、SYLVAIN LUC、JEAN-PIERRE COMO、THIERRY ELIEZ等を聴くことによって、自らの音楽的視野を広げていったということです。
2001年には、SACEM(フランスの音楽著作権協会)主催(?)によるベーシストが一堂に会しFRANCOIS JENNY-CLARKを偲ぶコンサートに招かれ、BIRELI LAGRENE、SYLVAINLUC、FRANCK AGULHON等と共演したそうで、このコンサートにはDOMINIQUE DI PIAZZA、RICHARD BONA等の著名ベーシストのほか、MOUTIN兄弟も参加していたとのことです。
- 中略 -
2005年には、JOHN McLAUGHLINに招かれてアルバム「INDUSTRIAL ZEN」の録音に2曲で参加しています。
さて、本作は2006年録音、2007年3月リリース。全14曲中お遊びの短いトラックを3つ含む11曲がHADRIEN FERAUD作曲のオリジナルです。
豪華ゲストに混じってTHIERRY ELIEZがいるのが嬉しい。最近ちっとも名前を見ないのでどうしたのかと思っていたら、こんなところにいたのね~(笑)THIERRY ELIEZは、ANDRE CECCARELLIやDEE DEE BRIDGEWATERと共演暦のあるピアニスト兼オルガン奏者ですが、彼はピアノ、オルガンともに凄腕なんですよ~。2002年にオランダで行われたNORTH SEA JAZZ FESTIVALでのライヴを収めたDEE DEE BRIDGEWATERのDVDでは、オルガンのアドリブソロでKEITH EMERSONの曲を引用して弾きまくり!この人も好きやな~と思わず笑ってしまったことがあります。THIERRY ELIEZも、本作に参加してシンセサイザーを弾きまくることが出来て、きっと喜んでいると思います(笑)
ということで、本作のお目当てはDAMIEN SCHMITTのドラムスだというのに、14曲中たったの3曲しか叩いていないじゃありませんか(^_^;) ですが、DAMIEN SCHMITTの参加作なら手元にもう一枚ERIC LE LANN - JANNICK TOP / LELANN TOP (Nocturne)という未聴盤がありますので、そちらも聴いて良かったら書くことにします。
以下にHADRIEN FERAUDのプロフィールを簡単に。
1984年8月16日、パリ生まれの22歳。両親は音楽家で、幼い頃の彼は映画俳優になることを夢見て映画音楽を聴きまくる毎日でした。HADRIEN少年が7歳か8歳の頃に父親から勧められた楽器はギターでしたが、彼が気に入ったのはフロント楽器ではなくドラムとベースのほうだったといいます。
12歳の頃、父親に与えられたアルバム「JACO PASTORIUS / THE BIRTHDAY CONCERT」でJACOのベースにすっかり魅了され、何度も繰り返し聴きまくり、JACO作品を探求するうちに、JACO PASTORIUSとWEATHER REPORTは彼のバイブルになったということです。
HADRIEN少年は、JACOに少しでも近づこうとベースを猛練習したんでしょうね。そのうちに、DOMINIQUE DI PIAZZA、CHRISTIAN McBRIDE、ANTHONY JACKSON、RICHARD BONA等のベーシストを知ることとなり、また、MICHAEL BRECKER、WAYNE SHOTER、JOEZAWINUL、BIRELI LAGRENE、JOHN McLAUGHLIN、SYLVAIN LUC、JEAN-PIERRE COMO、THIERRY ELIEZ等を聴くことによって、自らの音楽的視野を広げていったということです。
2001年には、SACEM(フランスの音楽著作権協会)主催(?)によるベーシストが一堂に会しFRANCOIS JENNY-CLARKを偲ぶコンサートに招かれ、BIRELI LAGRENE、SYLVAINLUC、FRANCK AGULHON等と共演したそうで、このコンサートにはDOMINIQUE DI PIAZZA、RICHARD BONA等の著名ベーシストのほか、MOUTIN兄弟も参加していたとのことです。
- 中略 -
2005年には、JOHN McLAUGHLINに招かれてアルバム「INDUSTRIAL ZEN」の録音に2曲で参加しています。
さて、本作は2006年録音、2007年3月リリース。全14曲中お遊びの短いトラックを3つ含む11曲がHADRIEN FERAUD作曲のオリジナルです。
豪華ゲストに混じってTHIERRY ELIEZがいるのが嬉しい。最近ちっとも名前を見ないのでどうしたのかと思っていたら、こんなところにいたのね~(笑)THIERRY ELIEZは、ANDRE CECCARELLIやDEE DEE BRIDGEWATERと共演暦のあるピアニスト兼オルガン奏者ですが、彼はピアノ、オルガンともに凄腕なんですよ~。2002年にオランダで行われたNORTH SEA JAZZ FESTIVALでのライヴを収めたDEE DEE BRIDGEWATERのDVDでは、オルガンのアドリブソロでKEITH EMERSONの曲を引用して弾きまくり!この人も好きやな~と思わず笑ってしまったことがあります。THIERRY ELIEZも、本作に参加してシンセサイザーを弾きまくることが出来て、きっと喜んでいると思います(笑)
前置きが長くなってしまいました。
1曲目のRUMEURSは、いきなりのハイテンションでかっこいいです。終盤に「クマバチの飛行」のメロディがちらりと。
2曲目のMARIE AELと13曲目のMARIE AEL Long Versionは、スペインフィーリングを感じる美しいメロディが印象に残ります。ベースがまるでギターのように高速で奏でられています。VINCENT PEIRANIのアコーディオンソロもなかなかです。
3曲目のNATURALは、明るく爽やかなメロディとスムースなフィーリングを持っています。クレジットにはピアノと書いてありますが、JEAN-PIERRE COMOが弾いているのはアコースティックピアノではないようです。う~む、思っていたとおり、ドラマーのDAMIEN SCHMITTは只者ではありません。細かいことを言えば、叩き過ぎで微妙にハマっていない箇所もありますが(笑)、後半など、手数が多いとかオクトパスなどという表現では追いつかないほどの叩きっぷりなのです。
4曲目、JOHN McLAUGHLIN作曲のHIGH JACKEDは、とにかくこれでもかーっと叩きまくるDAMIEN SCHMITTが凄いのなんのって、コヤツは千手観音か?しかも瞬発力が素晴らしい。シンバルにしても目の眩むような高速連打です。ヒュンッっていう鋭い金属音が3回ほど聴こえますが、あれもシンバルですかあ???キメるところは鮮やかにキメてかっこ良すぎ。いや~、もうびっくり!お口あんぐり(笑)すんませんが、御大JOHN McLAUGHLINがここでどんだけカッコエエ早や弾きしたかて、もう私の耳ん中へは入って来ないのです。
6曲目のJET SUN DANCEは、へヴィメタっぽい(かな?)。FLAVIO BOLTROのトランペットとTHIERRY ELIEZのシンセで掛け合いをやっているのが聴きどころ。
6曲目のJET SUN DANCEは、へヴィメタっぽい(かな?)。FLAVIO BOLTROのトランペットとTHIERRY ELIEZのシンセで掛け合いをやっているのが聴きどころ。
8曲目のCLAIR OBSCURは、穏やかで静かな雰囲気を持つメロディアスな曲。HADRIEN FERAUDがJACO PASTORIUSに傾倒しているのがよく分かる演奏です。
9曲目、RHAPSODY IN BLUEとは、これまた意外です。若者が選びそうな曲ではないと思うが(笑)毎度のことながら、BIRELI LAGRENEのギターソロはBIRELI節が強烈なので一発で分かりますよね(笑)あくまでも己が道を行くBIRELIさんはさすがです。
10曲目のSHALL WE LOVE ? ではどうでしょうか。ドラマーのDAMIEN SCHMITTは、ちゃんと基本のグルーヴをキープしつつ、やはり千手観音もやってます。終盤になって怒涛のごときシンバルワークを繰り広げるところなどは凄いけど、オーヴァーダブまではしていないと思いますが。
12曲目のMARIA CHRISTINAなども、曲のメロディといいHADRIEN FERAUDの演奏といい、JACO PASTORIUSの影響が感じられます。
HADRIEN FERAUDはJACO PASTORIUSの再来だなどと言われていますが、かなりいい線いっているかもしれません。本作では彼のやりたいことが全て詰まっているような気がして、なかなかの力作になっているのではないでしょうか。ただ、録音が良くないのが少々残念です。まあ、しかしながら、ドラマーのDAMIEN SCHMITTの実力と持ち味はよく分かりました。あ、それと、THIERRY ELIEZの演奏も久しぶりに聴くことができて良かったです♪
*どうでもいいオマケ
そういえば(遠い目)私がJACO PASTORIUSの演奏を初めて聴いたのはウン十年前、弟が父のオーディオでWEATHER REPORT / HEAVY WEATHERを聴いている最中だったのですが、JACOのベースがベースの音だとは分からず「この変な音は何???」と尋ねると、「え、変な音って?ベースやけど」と言われ、「ええっ、ウッソー!これがぁ?」と叫んで思いっきり音楽鑑賞の邪魔して弟にうるさがられたのを思い出しました(;^_^A
10曲目のSHALL WE LOVE ? ではどうでしょうか。ドラマーのDAMIEN SCHMITTは、ちゃんと基本のグルーヴをキープしつつ、やはり千手観音もやってます。終盤になって怒涛のごときシンバルワークを繰り広げるところなどは凄いけど、オーヴァーダブまではしていないと思いますが。
12曲目のMARIA CHRISTINAなども、曲のメロディといいHADRIEN FERAUDの演奏といい、JACO PASTORIUSの影響が感じられます。
HADRIEN FERAUDはJACO PASTORIUSの再来だなどと言われていますが、かなりいい線いっているかもしれません。本作では彼のやりたいことが全て詰まっているような気がして、なかなかの力作になっているのではないでしょうか。ただ、録音が良くないのが少々残念です。まあ、しかしながら、ドラマーのDAMIEN SCHMITTの実力と持ち味はよく分かりました。あ、それと、THIERRY ELIEZの演奏も久しぶりに聴くことができて良かったです♪
*どうでもいいオマケ
そういえば(遠い目)私がJACO PASTORIUSの演奏を初めて聴いたのはウン十年前、弟が父のオーディオでWEATHER REPORT / HEAVY WEATHERを聴いている最中だったのですが、JACOのベースがベースの音だとは分からず「この変な音は何???」と尋ねると、「え、変な音って?ベースやけど」と言われ、「ええっ、ウッソー!これがぁ?」と叫んで思いっきり音楽鑑賞の邪魔して弟にうるさがられたのを思い出しました(;^_^A
御用とお急ぎでないかたはHADRIEN FERAUDのHPをご覧ください。
HADRIEN FERAUD の「MY SPACE」はこちらです。
■HADRIEN FERAUD / HADRIEN FERAUD (Dreyfus Records FDM 46050369072)
HADRIEN FERAUD (el-b, key, programming)
JOHN McLAUGHLIN (el-g)
BIRELI LAGRENE (el-g)
FLAVIO BOLTRO (tp)
JEAN-MARIE ECAY (el-g)
JEAN-PIERRE COMO (moog, p)
MARC BERTHOUMIEUX (acc)
MOKTHAR SAMBA (ds, perc)
JIM GRANDCAMP (el-g)
JON GRANDCAMP (ds)
DAMIEN SCHMITT (ds)
GERARD FERAUD (programming, key)
JULIEN TEKEYAN (ds, perc)
VINCENT PEIRANI (acc)
DOMINIQUE DI PIAZZA (el-b)
THIERRY ELIEZ (p, syn)
MICHAEL LECOQ (key)
LINLEY MARTHE (el-b, rhum & whisky) ←「ラム酒とウィスキー」ってなんじゃらほい?(笑)
入手先:HMV(通販)