JEAN-MICHEL PILCは、お気に入りピアニストのベストスリーに入ります。私のお気に入りピアニストになるには、少なくとも両手を完全に独立させて異なるメロディを同時に、しかもそれぞれのテンポをずらしながらでも完璧に演奏出来る人(分かりますかあ~、この意味?)ぐらいでないといけましぇん。PILCの素晴らしさについては以前に少し触れましたので詳しくは書きませんが、こんなに凄い演奏なのにピアノはほとんど独学だいうのですから驚きですね。
さて、お待ちかねの新作は、2006年10月録音、2007年リリース。全15曲のうち、JEAN-MICHEL PILCのオリジナルが9曲、ほかにスタンダードなどで、大好きなARI HOENIGが9曲も演奏しているのは嬉しいです。
お気に入りの曲について少し書きましょう。
1曲目のBUT NOT FOR MEで、演奏がプッツリと消えてなくなったので、「またCDプレイヤーの故障かっ!?」と思ったら、単なるブレイクでした(^_^;) PILCの演奏するスタンダードナンバーですとちっとも退屈しませんね。
2曲目は、CHILD IS BORNを美しく。この曲は好きですー。
聴いていて一番面白くて楽しいのが6曲目のSATIN DOLL。PILCがスタンダード曲をデフォルメする手法はいつものことながら流石です。目まぐるしく表情を変えるピアノに反応するTHOMAS BRAMERIEとARI HOENIGもなかなかのもので、I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHTのメロディを引用しちゃうPILCさん。中間部になると縦横無尽という感じになり、'ROUND MIDNIGHTも出てきます。でもでも、DOWN BY THE RIVERSIDEのメロディがチラリと聴こえるのは、たぶん私の気のせいです(;^_^A
9曲目のACTIONのトンガリ具合もいいですなあ。
聴いていて一番面白くて楽しいのが6曲目のSATIN DOLL。PILCがスタンダード曲をデフォルメする手法はいつものことながら流石です。目まぐるしく表情を変えるピアノに反応するTHOMAS BRAMERIEとARI HOENIGもなかなかのもので、I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHTのメロディを引用しちゃうPILCさん。中間部になると縦横無尽という感じになり、'ROUND MIDNIGHTも出てきます。でもでも、DOWN BY THE RIVERSIDEのメロディがチラリと聴こえるのは、たぶん私の気のせいです(;^_^A
9曲目のACTIONのトンガリ具合もいいですなあ。
14曲目のSTRAIGHT NO CHASERはエキサイティング。お気に入り(たぶん)のTHELONIOUS MONKを演奏すると俄然張り切っちゃうPILCさん(笑)まるでピンポン玉を与えられた猫みたいです。こういう演奏のときのドラムスは、ARI HOENIGでなくちゃいけません、はい。こういうのをライヴで演奏すると凄いことになりそうです。もういっぺん来日してくれへんかしらん。もちろんドラムスはARI HOENIGで。
アルバムには、静謐な趣の曲もいくつかあって、それもまたなかなか良かったです。
ARI HOENIGのHP。
■JEAN-MICHEL PILC / NEW DREAMS (Dreyfus Records FDM 46050369052)
JEAN-MICHEL PILC (p) (1960年、パリ生まれ)
THOMAS BRAMERIE (b) (1965年9月18日、フランス生まれ)
ARI HOENIG (ds) (1973年、フィラデルフィア生まれ)
MARK MONDESIR (ds) (1964年12月12日生まれ)
入手先:HMV(通販)