聴かなくちゃいけない新譜がたまっているというのに、結局、こればっかりヘヴィローテーションで聴いていました。
本作はノルウェイのバンド、ZANUSSI FIVEの2作目で、2006年録音、同年リリース。全11曲中10曲がPER ZANUSSIのオリジナルで、1曲のみZANUSSI FIVEによるフリーインプロヴィゼーション。ベーシストのPER ZANUSSI以外は、全く知らない人たちばかりです。
本作はノルウェイのバンド、ZANUSSI FIVEの2作目で、2006年録音、同年リリース。全11曲中10曲がPER ZANUSSIのオリジナルで、1曲のみZANUSSI FIVEによるフリーインプロヴィゼーション。ベーシストのPER ZANUSSI以外は、全く知らない人たちばかりです。
ピアノの入らない編成というのはけっこう好きで、前に記事に書いたNILS WOGRAM'S ROOT 70ですとかERB_GUTなども面白かったです。このZANUSSI FIVEも木管3人にベースとドラムスというちょっと変わった編成で、コンテンポラリーなかっこいいジャズをやっています。
パターン化された音型を反復させるミニマルな手法が多めで、抽象表現や全くのフリーインプロヴィゼーションも一部にはありますが、どの曲も構成やまとめ方が大変上手く飽きさせません。長さも2分台から6分台、一番長い曲でもせいぜい7分台で聴きやすい。各プレイヤーとも文句なしのハイレベルで、その演奏には鮮烈な印象を受けました。リズム感も抜群で乗りも良いです。
1曲目のALBORADOは、前半は気楽な感じでありながら奇妙で不思議なムード。非常に繊細なホーンアンサンブルと、PER ODDVAR JOHANSENの粒の揃った小気味良いスティック捌きに耳を奪われる。後半はアブストラクトなインタープレイからハードで疾走する爆発的なプレイに。
2曲目のBALATRONは、ハードでノリが良いジャズロックふうでめっちゃカッコエエです。重厚なアンサンブルが実に気持よく、KJETIL MOSTERのテナーソロが超高音からドスの効いた低音まで迫力満点です。
5曲目のMABOROSHIとは、日本語の“幻”のことでしょうか???確かにミステリアスなムードではあります。ミニマル主体の小曲。
6曲目のORNITHEOLOGYは、PER ZANUSSIの複雑で繊細なベースワーク、木管の絶妙に構築されたアンサンブルが聴き応え満点。
7曲目のSOLITUDE AMIDST THE SUNSは、静謐なムード。単調かつ繊細なベースのリフに乗る管楽器のロングトーンが美しい。
8曲目は、同一フレーズの繰り返しで展開せずに終わってしまうミニマルな小曲。
9曲目は5拍子のジャズロックがいつのまにかフリーインプロになり元の5拍子で終わる。オラオラ的雰囲気に満ちたテナーサックスの暴れっぷりが見事。
10曲目のTHE GLIMMUNGは歪んだロングトーンを生かした不気味な雰囲気の抽象表現。重低音で響くベースのアルコに一瞬鳥肌が。
11曲目のASSO DI PICCHEは、前半はミニマルで重厚なホーンアンサンブル。後半、一気にスピーディーになるとPER ZANUSSIのベースワークが冴え、各人のインタープレイも炸裂する。ドラマーのPER ODDVAR JOHANSENもけっこう叩きまくり。
と、まあ、どの曲もそれぞれに聴き応え満点で面白いです。
1曲目のALBORADOは、前半は気楽な感じでありながら奇妙で不思議なムード。非常に繊細なホーンアンサンブルと、PER ODDVAR JOHANSENの粒の揃った小気味良いスティック捌きに耳を奪われる。後半はアブストラクトなインタープレイからハードで疾走する爆発的なプレイに。
2曲目のBALATRONは、ハードでノリが良いジャズロックふうでめっちゃカッコエエです。重厚なアンサンブルが実に気持よく、KJETIL MOSTERのテナーソロが超高音からドスの効いた低音まで迫力満点です。
5曲目のMABOROSHIとは、日本語の“幻”のことでしょうか???確かにミステリアスなムードではあります。ミニマル主体の小曲。
6曲目のORNITHEOLOGYは、PER ZANUSSIの複雑で繊細なベースワーク、木管の絶妙に構築されたアンサンブルが聴き応え満点。
7曲目のSOLITUDE AMIDST THE SUNSは、静謐なムード。単調かつ繊細なベースのリフに乗る管楽器のロングトーンが美しい。
8曲目は、同一フレーズの繰り返しで展開せずに終わってしまうミニマルな小曲。
9曲目は5拍子のジャズロックがいつのまにかフリーインプロになり元の5拍子で終わる。オラオラ的雰囲気に満ちたテナーサックスの暴れっぷりが見事。
10曲目のTHE GLIMMUNGは歪んだロングトーンを生かした不気味な雰囲気の抽象表現。重低音で響くベースのアルコに一瞬鳥肌が。
11曲目のASSO DI PICCHEは、前半はミニマルで重厚なホーンアンサンブル。後半、一気にスピーディーになるとPER ZANUSSIのベースワークが冴え、各人のインタープレイも炸裂する。ドラマーのPER ODDVAR JOHANSENもけっこう叩きまくり。
と、まあ、どの曲もそれぞれに聴き応え満点で面白いです。
本作のリーダーはベーシストのPER ZANUSSIで、彼の力量はもちろん素晴らしいですが、管楽器のソロやドラムソロはあるものの全編にわたってベースソロがありません。あくまでもフロントのソロとアンサンブル重視の音作りで、リーダーはベーシストとして縁の下の力持ちに徹しています。エキサイティングな爆裂アドリブソロも良いですが、丹念に構築されたスコアに基づく繊細かつソリッドなアンサンブルがむしろ聴きどころなのではと思いました。
*オマケ
京都でふらりと入ったコアなCDショップPARALLAX RECORDS(パララックス・レコード)で、私が店員さんに「お薦めで何か面白いのありますかぁ?」と尋ねていると、常連客と思われる背の高い若いお兄ちゃんが親切に薦めてくれたのが、ノルウェイ出身の若手からなるWIBUTEEの第3作目PLAYMACHINE (Jazzland Recordings)で、これもなかなか面白かったです。
WIBUTEEのベーシストPER ZANUSSIがそのアルバムを最後に脱退してつくったバンドがZANUSSI FIVEということですが、あのとき常連のお兄ちゃんがWIBUTEEを薦めてくれなかったら、私はこのZANUSSI FIVEも聴いていなかったと思います。パララックス・レコードで出会ったお兄ちゃん、新しい音楽との出会いをありがとう♪
ZANUSSI FIVEのファーストアルバムは未聴ですが注文済みなので、もし聴いてよかったらここに書きましょう。
*オマケ
京都でふらりと入ったコアなCDショップPARALLAX RECORDS(パララックス・レコード)で、私が店員さんに「お薦めで何か面白いのありますかぁ?」と尋ねていると、常連客と思われる背の高い若いお兄ちゃんが親切に薦めてくれたのが、ノルウェイ出身の若手からなるWIBUTEEの第3作目PLAYMACHINE (Jazzland Recordings)で、これもなかなか面白かったです。
WIBUTEEのベーシストPER ZANUSSIがそのアルバムを最後に脱退してつくったバンドがZANUSSI FIVEということですが、あのとき常連のお兄ちゃんがWIBUTEEを薦めてくれなかったら、私はこのZANUSSI FIVEも聴いていなかったと思います。パララックス・レコードで出会ったお兄ちゃん、新しい音楽との出会いをありがとう♪
ZANUSSI FIVEのファーストアルバムは未聴ですが注文済みなので、もし聴いてよかったらここに書きましょう。
御用とお急ぎでないかたはPER ZANUSSIのHPへどうぞ。
http://www.perzanussi.com/
KJETIL MOSTERのHPはこちら。
http://www.moester.no/
ROLF-ERIK NYSTROMのHPはこちら。ノルウェイ語なので全然読めませんが(^_^;)
EIRIK HEGDALのHPはこちら。
PER ODDVAR JOHANSENのHPは、ここですかぁ?
■ZANUSSI FIVE / ALBORADO (Moserobie Music Productions mmp cd 049)
PER ZANUSSI (b, saw) (1977年生まれ)
KJETIL MOSTER (ts, ss, cl, perc) (1976年6月、ノルウェイのベルゲン生まれ)
ROLF-ERIK NYSTROM (as, ss)
EIRIK HEGDAL (bs, ss) (1973年10月3日生まれ)
PER ODDVAR JOHANSEN (ds, perc)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)