PIERRICK PEDRON / DEEP IN A DREAM | 晴れ時々ジャズ

晴れ時々ジャズ

日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

PIERRICK PEDRON(生年不詳ですが、たぶんフランス人)のリーダー作は2001年リリースのCHEROKEE(Elabeth)というアルバムしか持っていないのですが、ベーシストのTHOMAS BRAMERIE(1965年9月18日、フランス生まれ)参加ということで入手してみました。ピアノのMULGREW MILLER(1955年8月13日、ミシシッピ州のグリーンウッド生まれ)は、私にとっては歌伴で御馴染みだった人。

本作は2005年11月録音、2006年リリース。全9曲中2曲がPIERRICK PEDRONのオリジナルであとはスタンダードナンバー(うち2曲の作曲家がIRVIN BERLINとなっているのは、IRVING BERLINの間違いですよね?)です。ストレートアヘッドで難しいところが無いので、とっても聴きやすいですね。

PIERRICK PEDRONはアルバムCHEROKEEと同様にアルトサックス1本で、饒舌なのになかなか洗練されたプレイです。アルトサックス好きのジャズファンにはたまらん1枚かも(アルト吹いてたジャズ友のKさんが喜びそうだな)。
MULGREW MILLERは、清く正しいアメリカの黒人ジャズピアニストという感じ。演奏に華があると言えばいいのでしょうか、力強く存在感のある演奏をするピアニストだな~と思いました。別に集中して聴いている訳でもないのに、随所で光るバッキングが耳に飛び込んで来ました。たまには、こういうピアノもよろしなぁ。
ドラマーのLEWIS NASH(1958年アリゾナ州フェニックス生まれ)も、参加作はたくさんあるようですが、私はこの人の参加作を持っていたかどうかちょっと覚えていません。演奏は堅実でさりげない感じですが、実にスマートな表現をするドラマーだなあと好感を持ちました。8曲目のAFTER YOU'VE GONEなどで聴かせてくれる繊細な澄んだ音色のシンバルや軽やかなスティック裁きなどは、特に素晴らしいですね。
THOMAS BRAMERIEも、縁の下の力持ちに徹していて特に目立つことはやっていませんが、ドラマーのLEWIS NASHとの相性も良くて、安定感とスピード感のある演奏を聴かせていると思います。

アルバム全体を通してアレンジにセンスの良さがあり、演奏も良いので何度聴いても飽きない感じです。何も考えずに楽しく聴きましょ♪

御用とお急ぎでないかたはPIERRICK PEDRONのHPへどうぞ。
       http://www.pierrickpedron.com/

こちらはMULGREW MILLERのHP。
       http://www.mulgrewmiller.com/

LEWIS NASHのHPもありました。この人、参加作がたくさんあるので見てみたら、私が所有している参加作は1枚だけでした(^▽^;)
       http://lewisnash.com/

■PIERRICK PEDRON / DEEP IN A DREAM (Nocturne NTCD 399)
PIERRICK PEDRON (as)
MULGREW MILLER (p)
THOMAS BRAMERIE (b)
LEWIS NASH (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)